レビュー

“ライカ品質”の差はどれだけある? Huawei「Mate 10 Pro」と「Mate 10 lite」で撮り比べ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

日本で発売されているHuaweiのMate 10シリーズは、フラグシップの「Pro」とミッドレンジの「lite」の2種類がある。どちらも背面にはデュアルカメラを搭載しているが、画質はどれだけ違うのだろうか。さまざまなシーンで撮り比べてみた。

ポートレートモードを比較

 いよいよ人物作例だ。人物はポートレートモードで。ビューティーレベルはデフォルトの5で撮影。

 Mate 10 Proから。


Mate 10 Pro

 続いてMate 10 lite。

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Mate 10 lite

 おお。髪の毛などディテールの描写力はProの方が上だけど、ぱっと見たら、liteの方が肌色がきれいで明るく撮れていないか?

 Proの方がカメラっぽくリアルな画作りで、liteの方がより受けやすい画作りをしている感じだ。同じMate 10でも画作りのテイストが違うってとこが面白い。

 もう1つの差は「liteはポートレートモードにすると画素数が800万画素になる」ということ。画像処理の関係だろうか。

 続いて、「芸術的ボケ味」(liteでは単なる「ボケ味」)をオンにして背景をボカした写真を。こちらもliteの方は800万画素相当になっている。


Mate 10 Pro

Mate 10 lite

 いやあ面白い。同じ場所で同じように撮ってもこの違い。

 Proの方がライカっぽい、というか、アーティスティックな写り。森の中にたたずんでいる感が出ている。liteの方は全体に明るく見栄えがする感じに写っている。

 ボケ具合が芸術的か否かは難しいけど、背景と前景の分離は、髪の毛の周りはどちらも微妙だけど(まあ難しいところだから)、服と背景の分離はProの方がうまい。

 これ、写真好きならProの方がいいと感じるだろうが、liteに軍配を上げる人がいてもおかしくないかな。これは想定外の結果でありました。

結論:芸術的なのはPro、カジュアルな写りなのはlite

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