Huawei、AIチップを搭載した「HUAWEI Mate 10 Pro」を12月1日発売 防水にも対応【更新】:「Mate 10 lite」も登場
ファーウェイ・ジャパンが、スマートフォンの新モデル「HUAWEI Mate 10 Pro」と「HUAWEI Mate 10 lite」を発売する。AIチップを搭載したMate 10 Proは、高速処理やカメラのAI認識が可能に。待望の防水にも対応した。
ファーウェイ・ジャパンが11月28日、スマートフォンの新機種「HUAWEI Mate 10 Pro」と「HUAWEI Mate 10 lite」を発表。Mate 10 Proは12月1日、Mate 10 liteは12月8日に発売する。価格(税別)はMate 10 Proが8万9800円、Mate 10 liteが4万2800円。
2機種ともファーウェイオンラインストアや量販店で取り扱う。またMate 10 ProはMVNOも販売する。
HUAWEI Mate 10 Pro
HUAWEI Mate 10 Proは、Huaweiの最先端の技術を注ぎ込んだフラグシップスマートフォン。最大の特徴は、最新プロセッサ「Kirin 970」の中に、AIの演算に特化した「NPU(Neural-network Processing Unit:ニューラルネットワーク処理ユニット)」を搭載したこと。8コアCPUと12コアGPUと合わせて、NPUが高速処理を担うことで、従来機種と比較してパフォーマンスが最大25倍向上するほか、電力効率が最大50倍向上する。
バッテリー容量は4000mAhで、Mate 9比で30%長持ちする。平均的なユーザーが充電なしで使っても約2日持つという(Huawei調べ)。Huawei独自の急速充電にも対応しており、約20分の充電で1日使えるほどの充電が可能。ディスプレイは6型、1080×2160ピクセルの有機ELを搭載しており、アスペクト比は従来よりも縦長の18:9となった。
カメラはライカ(Leica)と共同開発した、有効約1200万画素RGBセンサーと有効約2000万画素モノクロセンサーを搭載。レンズは「HUAWEI P10 Plus」にも採用された「SUMMILUX-H」だが、F値はP10 Plusの1.8よりもさらに明るい1.6となった。さらに、カメラを向けるだけでNPUが被写体を自動で認識し、人物、風景、動植物、料理などを最適な画質で撮影してくれる。
従来のPシリーズやMateシリーズでは対応していなかった防水・防塵(じん)に対応したことも大きなトピック。等級はIP67。Mate 10 Proをディスプレイに接続して操作できる「PCモード」にも新たに対応した。
メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBと多いが、外部メモリ(microSD)には対応していない。microSDのデータを読み書きするには、USB Type-C対応のリーダーライターを使う必要がある。指紋センサーは背面に搭載している。
SIMスロットは2つ用意されており、両方のSIMでVoLTEの待受ができる「DSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE待受)」に対応。なおVoLTEに対応するのはソフトバンク回線のSIMを使った場合のみ。またMate 10 ProではKDDI回線を用いたSIMカードは利用できない。LTEの通信速度は下り最大500Mbps、上り最大50Mbps。
海外では「HUAWEI Mate 10」も発表しているが、日本ではMate 10 Proを導入する理由について、ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏は「日本では防水スマホが欲しいというニーズがあったため」と話す。2016年に発売した「HUAWEI Mate 9」は、発売当初、供給が間に合わない事態になったが、今回は「ディストリビューターや販売店と連携し、事前の予測に基づいて販売計画を立てている」とのこと。
機種名 | HUAWEI Mate 10 Pro |
---|---|
メーカー | Huawei |
OS | Android 8.0 |
プロセッサ | Kirin 970/2.36GHz 4コア+1.8GHz 4コア |
メインメモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
外部メモリ | − |
ディスプレイ | 約6.0型フルHD+ 有機EL |
解像度 | 1080×2160ピクセル |
バッテリー容量 | 4000mAh |
アウトカメラ | 有効約1200万画素RGBセンサー+有効約2000万画素モノクロセンサー |
インカメラ | 有効約800万画素CMOS |
ボディーカラー | ミッドナイトブルー、チタニウムグレー |
サイズ | 約74.5(幅)×154.2(高さ)×7.9(奥行き)mm |
重量 | 約178g |
ネットワーク | FDD-LTE:Band 1(2100MHz)、2(1900MHz)、3(1800MHz)、4(1700MHz)、5(850MHz)、7(2600MHz)、8(900MHz)、9(1700MHz)、12(700MHz)、17(700MHz)、19(900MHz)、20(800MHz)、26(850MHz)、28(700MHz)、32(1400MHz) TD-LTE:Band 34(2000MHz)、38(2500MHz)、39(1900MHz)、40(2300MHz)、41(2500MHz) W-CDMA:Band 1(2100MHz)、2(1900MHz)、4(1700MHz/2100MHz)、5(850MHz)、6(800MHz)、8(900MHz)、19(800MHz) |
HUAWEI Mate 10 lite
Mate 10 liteは、Mate 10 Proと同等のデザインを採用しつつ、スペックを抑えたモデル。ディスプレイはアスペクト比が18:9の5.9型(1080×2160ピクセル)液晶を搭載しており、表面のガラスは2.5Dのカーブが描かれている。呉氏は「ファッション性と高級感があるので、若者に受けるのでは」とターゲットを説明する。
大きな特徴は、アウトカメラとインカメラ、それぞれに2つ(合計4つ)のレンズを搭載したこと。ライカと共同開発したものではないが、2つのレンズの視差を生かした背景ボカシ撮影ができる。アウトカメラは1600万画素+200万画素で、人物の顔を美しく撮りつつ背景をぼかせるポートレートモードを利用できる。インカメラは1300万画素+200万画素で、フォトライトも搭載。120度の範囲に光を当て、暗い場所でも自然な顔のトーンを記録できるという。
プロセッサはKirin 659(8コア)、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB、バッテリー容量は3340mAh。指紋センサーも搭載している。通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。
機種名 | HUAWEI Mate 10 lite |
---|---|
メーカー | Huawei |
OS | Android 7.0 |
プロセッサ | Kirin 659/2.36GHz 4コア+1.7GHz 4コア |
メインメモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリ | microSDXC(最大256GB) |
ディスプレイ | 約5.9型フルHD+ TFT液晶L |
解像度 | 1080×2160ピクセル |
バッテリー容量 | 3340mAh |
アウトカメラ | 有効約1600万画素+有効約200万画素CMOS |
インカメラ | 有効約1300万画素+有効約200万画素CMOS |
ボディーカラー | オーロラブルー、グラファイトブラック |
サイズ | 約75.2(幅)×156.2(高さ)×7.5(奥行き)mm |
重量 | 約164g |
ネットワーク | FDD-LTE:Band 1(2100MHz)、3(1800MHz)、5(850MHz)、7(2600MHz)、8(900MHz)、19(900MHz)、28(700MHz) TD-LTE:Band 38(2500MHz)、40(2300MHz)、41(2500MHz) W-CDMA:Band 1(2100MHz)、5(850MHz)、6(800MHz)、8(900MHz)、19(800MHz) |
【更新:11月18日19時26分 一部加筆して画像を追加しました】
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