ヤフーもバーコードを使ったモバイル決済を導入 6月から
ヤフーが、2018年6月からバーコードで支払えるスマートフォン向け決済サービスを導入する。バーコードを表示して決済端末に読み取ってもらう。4月からは、公共料金の振込票に記載されたバーコードを読み取って支払える機能も提供する。
ヤフーは3月28日、オンライン決済サービス「Yahoo!ウォレット」に、スマートフォンからバーコードを使って決済できる機能を追加。2018年6月から、実店舗でのバーコード決済サービスを提供する。
支払い方法は、Yahoo!ウォレットに登録したクレジットカードによる支払いと、コンビニエンスストアや銀行口座などからチャージした電子マネー「Yahoo!マネー」による支払いの2種類から選べる。
バーコードは1次元バーコードとQRコードに対応。まずは2018年6月に、「Yahoo! JAPAN」アプリ上に表示したバーコードを、店舗の決済端末に見せて読み取って支払う方法を導入する。また2018年秋には、店舗側が表示したバーコードをYahoo! JAPANアプリから読み取って支払う方法を導入する。ヤフーは前者を「みせる」決済、後者を「よみとる」決済と呼んでいる。
実店舗決済の加盟店は改めて発表する予定だが、既に他社が提供しているバーコード決済と同じインフラで利用可能になる。加盟店がヤフーのバーコード決済を導入するメリットについて同社は、約4000万の口座を抱えるYahoo!ウォレットのユーザーに対して、実店舗での利用を促進し、集客ソリューションを提供できることだと説明する。
バーコード(QRコード)を使ったモバイル決済サービスは、既に「楽天ペイ」「LINE Pay」などで導入されており、NTTドコモも2018年4月から「d払い」を導入する。
さらに、2018年4月からは、税金や公共料金の払込票に記載されたバーコードをYahoo! JAPANアプリで読み取って、Yahoo!マネーで支払える機能を提供する。これにより、ユーザーは24時間どこでも税金や公共料金をスマホから支払えるようになる。
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