ドコモのLTE、下り最大988Mbpsに 2018年夏モデル6機種が対応
ドコモの通信速度が、夏モデルから理論値で下り最大988Mbpsに向上する。夏モデルの一部機種が対応。上りの速度も最大75Mbpsに向上する。
NTTドコモは、2018年夏モデルから、理論値で下り最大988Mbpsの通信を導入する。東名阪の一部地域で5月に開始する。
988Mbpsは、3.5GHz帯×2と1.7GHz帯×1の3つの周波数帯を束ねた「キャリアアグリゲーション(3CA)」と、それぞれの周波数帯で4×4 MIMO、256QAMの変調方式を導入することで実現。新たに1.7GHz帯でも4×4 MIMOを導入したことで、3CAでも988Mbpsまで速度を上げられた。2019年春には下り1Gbps超えの通信を導入する予定だ。
988Mbps以外のエリアでもより高速に通信できるよう、5つの周波数帯を束ねる「5CA」を5月から導入。東名阪では下り最大794Mbps、全国では下り最大744Mbpsを実現する。東名阪では3.5GHz帯×2、2GHz帯×1、1.7GHz帯×1、800MHz帯×1、全国では3.5GHz帯×2、2GHz帯×1、1.5GHz帯×1、800MHz帯×1を活用する。5月末時点で全国776都市で提供する予定。
988Mbpsと5CAの対象機種は「Xperia XZ2 SO-03K」「Xperia XZ2 Premium SO-04K」「Galaxy S9 SC-02K」「Galaxy S9+ SC-03K」「AQUOS R2 SH-03K」「HUAWEI P20 Pro HW-01K」。
上り速度についても、変調方式を従来の16QAMから64QAMに拡張することで、従来の最大50Mbpsから75Mbpsに向上する。上り最大75Mbpsは、5月から429都市で導入する予定。対象機種は「Xperia XZ2 SO-03K」「Xperia XZ2 Premium SO-04K」「Xperia XZ2 Compact SO-05K」「Galaxy S9 SC-02K」「Galaxy S9+ SC-03K」「AQUOS R2 SH-03K」「HUAWEI P20 Pro HW-01K」。2018年冬には上り100Mbps超えを予定している。
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