レビュー

徹底的に撮り比べ! 夏の5大カメラスマホ十番勝負(前編)荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

Xperiaのアウトカメラのデュアル化によって、2018年夏の主要なハイエンドスマートフォンは「デュアルカメラ(一部トリプルカメラ)」となった。ということで、2回に分けて撮り比べることにした。今回は前編として「風景」「建物と青空」「望遠」「明暗差」「花」の作例を見比べてみよう。

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シーン別対決その3:望遠カメラ

 Xperia XZ2 Premium以外の4機種は、デュアルカメラが「広角+望遠」という構成。

 そこで、これら4機種の望遠カメラを撮り比べてみる。


iPhone X(2x)

Galaxy S9+(2x)

P20 Pro(3x)

U12+(2x)

 やはり望遠では3x(3倍)カメラを持ってるP20 Proが強い……が、等倍でチェックすると、センサーサイズが他より小さい分ディテールに弱い感はある

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 等倍でチェックしたときに解像感があるのはGalaxy S9+、次いでiPhone Xってところか。コントラストも強めでレンガの赤もくっきり。続いてレンガの赤が印象的なのがiPhone Xとなった。

シーン別対決その4:極端な明暗差

 屋内と屋外。明るさの差が極端なときの写りはどうだろうかと、ちょいと比べてみた。極端な明暗差を吸収するのが「HDR(高ダイナミックレンジ)機能」だが、今回は全て「オート」。カメラさんよろしく、って設定で撮っている。

 被写体は、白熱灯系の天井と屋外が見える大きなガラス窓。両方が入る構図で。


iPhone X

Galaxy S9+

P20 Pro

U12+

Xperia XZ2 Premium

 これは意外だったかも。

 くっきり印象派のP20 Proはコントラストが高めの絵作りをするのだが、ここでは屋外に明るさをあわせに来ていて、室内部分がかなり暗めになってしまった。

 それに対し、他の4機種は室内の明るさを維持するような絵作りをしている。

 Galaxy S9+は自動的にHDRが働いたようで、「屋外は白飛びせず、屋内は明るく」と“いいとこ取り”を狙った絵になった。

 相変わらずバランスが良いのは、ナチュラル派のU12+。

 iPhone XはオートHDRはかからず、屋外が遠慮無く白飛びしている。ただ、これはこれで良い。

 Xperia XZ2 Premiumは、ちょっと不思議な写り。天井のファンをよく見ると、少しゴーストがついてるのだ。おそらく、高速で連写して、複数枚の写真を合成してるんだろうと思う。おかげで、内外のバランスが良い。

シーン別対決その5:花

 花である。まあ想像通りな結果になったのだけど、見てみよう。


iPhone X

P20 Pro

U12+

Xperia XZ2 Premium

 機種名を見なくても、P20 ProとU12+は分かるよね。花の色が一番赤くてこってりしているのがP20 Pro。一番色が地味なのがU12+。

 どれがリアルかといわれると……困るけれども、ほどよく色がのっていて、手前の暗い所も持ち上げて全体の様子がよく分かるのはXperia XZ2 Premiumかな。これはバランスが良い。


 機種ごとにカメラの特徴が出ていることがここまでの作例でも分かると思う。

 後編では、「料理」「人物」「ポートレート(ボケ撮影)」「インカメラ」「夜景」の撮り比べをしていく。これまた特徴が結構出そうだが、楽しみにしていてほしい。

(人物モデル:伊東あんず(アミティープロモーション所属)

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