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コード決済どれを選ぶ? 主要5サービスを総まとめ(2/2 ページ)

2018年にはスマホ決済、特にコード決済が大きな注目を集めた。一方、どのサービスを使うべきか分からないという人も多いだろう。そこで今回は「楽天ペイ」「LINE Pay」「d払い」「PayPay」「Origami Pay」のメジャーな5サービスの違いを解説する。

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PayPay:大盤振る舞いのキャンペーンに注目

 ソフトバンクとヤフーの合弁会社、PayPayが提供するコード決済サービス。専用アプリもしくはYahoo!JAPANアプリからも利用可能だ。

 PayPayでは、アプリ上に表示されるQRコードを店舗側がリーダーで読み取るタイプと、ユーザーがQRコードを読み取り、アプリ上で金額を指定して、お店で提示すると決済が完了するタイプの2種類が用意されている。

 PayPay利用時の支払いは、アプリに登録した銀行口座か、ヤフーカードからチャージをしたチャージ残高(PayPay残高)、クレジットカードからのチャージ、Yahoo!マネーなど、複数の選択肢がある。支払い分の0.5%がPayPayボーナス(ポイント)として付与される。

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 使えるお店はコンビニであればファミリーマートやミニストップなど、家電量販店はビックカメラやヤマダ電機、ジョーシンなどが挙げられる。ECサイトではYahoo!ショッピングとヤフオク!が2019年2月、LOHACOは4月から使えるようになる予定だ。

 本誌でも既報の通り、PayPayが使える家電量販店で、PayPayで支払うと量販店のポイントを増量するキャンペーンを各量販店が2019年1月20日まで実施している。また、2018年12月にPayPayが実施した「100億円あげちゃうキャンペーン」での獲得ポイントが2019年1月10日前後に付与されるため、このタイミングで更に買い物をしてほしいという量販店各社の狙いもありそうだ。

Origami Pay:半額キャンペーンに注目

 「Origami Pay」は、Eコマースアプリを手掛けるベンチャー企業のOrigamiが展開するスマホ決済。アプリ上に表示されるQRコードを店舗側がリーダーで読み取るタイプと、利用者がQRコードを読み取り、アプリ上で金額を指定して、お店側に提示して決済が完了するタイプの2種類が用意されている。支払い方法は、アプリに登録した銀行口座かクレジットカードの2種類。

 使えるお店はローソンやロフトなど、小規模店舗では美容院や病院といった特定の業種を中心に加盟店を広げていることも特徴だ。

 Origami Payでは、リアル店舗での決済ではポイント還元がない。代わりに期間限定のキャンペーンやクーポンを用意している。Origamiが実施する「オリガミで、半額。」にも注目だ。これは対象となる加盟店の商品が最大半額になる内容で、第1弾は吉野家だったが、DEAN & DELUCAを対象にした第2弾が2019年1月下旬に、ケンタッキーフライドチキンを対象にした第3弾が2019年2月に予定されている。詳細は発表されていないが、対象となる加盟店ごとに割引上限額が異なる。

どのサービスがお得?

 このように、主要サービスを比較してみたが、またまだ使える主要なお店は少なく、コンビニではセブンイレブン、家電量販店ではヨドバシカメラなどが対応していない。これらの主要なお店に加えて加盟店が増えれば客層も広がるだろう。

 どのサービスを見てもほとんどが割引キャンペーンで攻勢をかけている。その多くは一定期間が過ぎると終了するので、常にポイントが多くたまるわけではない。

 現時点でポイント還元率の高いのは3.5%~のLINE Payだが、LINE Payはクレジットカードからチャージできないので要注意。また、PayPayが第2の「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施するのかも注目だ。

 普段よく利用する店舗や、LINE、ヤフーなどの別のサービスとの組み合わせや相性、チャージが可能なクレジットカードや銀行などによって、どれが自分に適しているのか違ってくると思う。お得なキャンペーン情報を取得するためには、常にアンテナを張り、これを機会にいろいろ試してみるのもいいだろう。


コード決済5サービスの違い
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