折りたたみスマホ「HUAWEI Mate X」に触れて感じた「良い/不満/気になる」ポイント(2/3 ページ)
Huaweiの折りたたみスマートフォン「HUAWEI Mate X」は、閉じると6.6型/6.38型の両面ディスプレイ、開くと8型のディスプレイになる。そんなMate Xの実機に触れる機会を得た。これまでは伝えられなかった細かな情報も交えて紹介したい。
「8:7.1」の8型ディスプレイ
8型ディスプレイのアスペクト比は「8:7.1」で、正方形に近い。閉じた状態で表示しているコンテンツは、ディスプレイを開くと、そのまま8型サイズでの表示に移行する。ここで動作がもたつくような印象はなかった。
一方、4:3の写真や16:9の動画を再生すると、上下に余白(黒帯)ができてしまうので、コンテンツによっては8型の画面をフルに生かせなくなる。ただ、Huaweiによると、Googleやアプリ開発者とは、この画面を生かした表示にできるよう交渉をしているという。例えばメーラーやSNSアプリなどは、2ペインの表示になると、便利に使えそうだ。
デモでは、メールアプリとGoogleマップアプリを分割して表示する様子を見せてもらった。1アプリの画面は、これまで慣れ親しんだ縦長表示になるので、違和感なく見られる。電子書籍は試せなかったが、開くと見開きで2ページ分が表示されるものと思われる。先述の通り、ノッチがないので、コンテンツへの没入感も高まりそうだ。
なお、2つのアプリの表示比率を変えることはできないようで、半分ずつの大きさで表示される。Galaxy Foldのように、片方のアプリ画面をさらに2分割して合計3つのアプリを同時に表示する機能も、現時点ではないようだ。ただ、このあたりの仕様はまだ定まっておらず、発売前に変更があるかもしれない。
セルフィーもはかどるカメラ
カメラは4000万画素の広角レンズ(F1.8)、1600万画素の超広角レンズ(F2.2)、800万画素の望遠レンズ(F2.4)という構成で、スペックを見る限りはHUAWEI Mate 20 Proと同等だ。
ディスプレイを折りたたんだ状態でカメラを起動し、画面左上のオレンジアイコンをタップすると、背面のディスプレイが点灯して、セルフィーのモードになる。端末を裏に持ち替える手間はあるが、セルフィーもLeica品質のアウトカメラで活用できる。さらに、人物を撮影する際に、被写体も自分がどう写るのかを背面ディスプレイから確認できるというメリットがある。これは両面にディスプレイがあるMate Xならではだ。
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