折りたたみスマホ「HUAWEI Mate X」に触れて感じた「良い/不満/気になる」ポイント(1/3 ページ)
Huaweiの折りたたみスマートフォン「HUAWEI Mate X」は、閉じると6.6型/6.38型の両面ディスプレイ、開くと8型のディスプレイになる。そんなMate Xの実機に触れる機会を得た。これまでは伝えられなかった細かな情報も交えて紹介したい。
Huaweiの折りたたみスマートフォン「HUAWEI Mate X」は、閉じると6.6型/6.38型の両面ディスプレイ、開くと8型のディスプレイになるのが特徴。ストレート型の形状が大半を占める現在のスマートフォンの中では、ひときわ異彩を放っている。本機が発表された展示会「MWC19 Barcelona」でも、特に注目度の高いモデルだった。
そんなMate Xの実機に、短時間だが触れる機会を得た。ITmedia Mobileでは、これまでもMWC19 BarcelonaのレポートでMate Xについても記事を掲載しているが、そこでは伝えられなかった細かな情報も交えて紹介したい。
- →「HUAWEI Mate X」の実機に触れた! 折りたたむ様子を写真と動画でチェック
- →Huaweiの折りたたみスマホ「Mate X」、間近で見た印象は? 写真でじっくり解説
- →Huaweiの折りたたみスマホ「Mate X」開発秘話 なぜ外折り? 日本発売は?
- →折りたたみスマホ「Galaxy Fold」と「HUAWEI Mate X」は何が違うのか?
閉じた状態は両面スマホとして使える
まずは本体を閉じた状態について。閉じた状態のサイズは78.3(幅)×161.3(高さ)×11(奥行き)で、「少し大きなスマートフォン」という印象。両面ともディスプレイを搭載しており、表が6.6型、裏が6.38型。インカメラを搭載していないので、画面上部にはノッチ(切り欠き)がなく、表はほぼ全面ディスプレイといった印象だ。
背面の左端にカメラやボタン類を搭載する関係で、背面ディスプレイは小さくなっており、画面比率の関係か、上部には余白(というか黒帯)が出ている。
後述するが、背面ディスプレイは、カメラ撮影時に使う。普段も背面ディスプレイは使えるので、どちらの画面サイズが使いやすいかによって、使い分ける形になる。ちなみにカメラ撮影以外に、両面ディスプレイを生かした機能は今のところないようだが、ソフトウェアが最終版ではないため、今後、他の機能に生かされる可能性はある。
背面が表になるよう持ち替えると、背面ディスプレイが自動で点灯し、表のディスプレイは消灯する。逆もしかりで、表に持ち替えると、背面ディスプレイは自動で消灯する。常にどちらのディスプレイも点灯するというわけではないので、2画面あるからといって、バッテリーが減りやすいというわけではなさそうだ。
閉じた状態で手にした感想は「思ったほど重くないかな」というもの。Mate Xの重量は295gなので、一般的なスマートフォンよりは100g以上重いが、数字ほどの重さは感じなかった。
いよいよディスプレイを開いてみる
さて、いよいよディスプレイを開いてみる。開くには、背面のカメラとフォトライトの下にあるボタンを押す必要がある。これを押すと、背面ディスプレイがカチャッと外れて、開けるようになる。その際、背面左端のカメラやボタンを搭載したバーからは分離するので、開いた状態でもカメラは背面に残る。
幾つかの段階で開き具合を固定できるわけではなく、スススーッと開く。90度くらいの状態で少し固定されるが、完全に固定されるわけではなく、しっかりと開き切る必要がある。開いても折り目はつかず、まさに1枚の大きなディスプレイに早変わりする様子は、素直に「おお〜すごい」と思える。最薄部は厚さ5.4mmなので非常にスリムだ。
ディスプレイを折りたたんで少し力を入れればカチャッと音がなって閉じる。特筆すべきは、ディスプレイを折りたたんでも平行に重なり、隙間がほとんど生じないこと。Mate Xでは、ハヤブサの翼をイメージしたという「ファルコンウイング・メカニカルヒンジ」を採用しており、この機構がスマートな折りたたみを可能にしているようだ。
Mate Xを開閉させると、ヒンジ部にある蛇腹状の部品が伸縮し、ヒンジから「メキメキメキッ」ときしむような音が鳴る。まさに翼が羽ばたいている音と表現できるが、内部には100個ほどのパーツがあり、これらが複雑に絡み合ってこのような音が鳴るのだろう。
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