ゆうちょ銀行が「ゆうちょ認証アプリ」を配信 ゆうちょダイレクトに生体情報でログイン
ゆうちょ銀行が、自社のネットバンキングの生体認証ログインや送金時のPINコード認証を行うためのアプリを公開。指紋または顔で認証することで、パスワードや合言葉の入力を省略できるようになる。
ゆうちょ銀行は7月22日、スマートフォンアプリ「ゆうちょ認証アプリ」の提供を開始した。このアプリを使うと、同社のオンラインバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」において生体認証を使ったログインや、PINコード(暗証番号)を使った送金時認証ができるようになる。
アプリの概要
このアプリは、ゆうちょダイレクトにおける生体認証ログインや、送金(振替・振込や払い込み、国際送金など)をする際のPINコード認証に利用できる。Android版はAndroid 4.4以降、iOS(iPhone)版はiOS 9以降を搭載するスマートフォンに対応する。タブレットについては「ご利用環境は定めておりません」としており、特にiPadは「一切ご利用いただけません」としている。
生体認証
ログイン時の生体認証は「指紋認証」と「顔認証」が利用可能で、ログイン時の「ログインパスワード」と「合言葉」の入力に代えることができる。指紋認証は指紋認証センサーを、顔認証はインカメラを搭載する端末が必要となる。
ただし、Androidスマホで指紋認証を使う場合はAndroid 6.0以降のOSを利用することが条件となる。また「Face ID」を搭載するiPhoneでは、インカメラの代わりにFace IDを使った顔認証が行われる。
PCのWebブラウザでゆうちょダイレクトを利用する際も、ログイン時に「生体認証でログイン」を選択すればこのアプリでの生体認証が可能。この場合、ブラウザに表示されたQRコードをアプリで読み取った後に認証操作をすればOKだ。
PINコード認証
PINコード認証は、アプリで事前に登録した「PINコード(暗証番号)」で行う。対応する取引は以下の通り。
- ゆうちょ銀行あての振り替え
- 他金融機関あての振り込み
- 連動決済振替サービス
- 税金や各種料金の払込み(ペイジー)
- 住所・電話番号の変更
- 国際送金の申し込み
PCのWebブラウザでの上記取引時も、取引画面に表示されるQRコードを読み取り、アプリでPINコードを入力することで認証可能だ。
別の認証方法に戻したいときは「再申し込み」が必要
このアプリを一度セットアップすると、メールやトークンによるワンタイムパスワード認証は利用できなくなる。ログインパスワードと合言葉によるサービスへのログインは引き続きできるが、PINコード認証の必要な取引はアプリを使ってログインした状態でないとできなくなる。
従来の認証方法に戻したい場合はゆうちょダイレクトをいったん廃止(解約)して再度申し込む必要がある。
関連記事
「ゆうちょPay」を使ってみた どんなメリットがある? 不満点は?
ゆうちょ銀行は5月8日にコード決済サービス「ゆうちょPay」を開始した。スマホアプリからQRコードを提示すれば、ゆうちょ銀行の口座から決済金額が即時引き落とされる。早速使ってみたので、利用方法や所感をまとめた。【訂正】なぜゆうちょ銀行がスマホ決済に参入するのか? 「ゆうちょPay」の狙いを聞く
2019年5月、ゆうちょ銀行が提供する「ゆうちょPay」がスタートする。口座数だけで約1億2000万という巨大銀行グループの動向が気になる人は多いだろう。ゆうちょPayが参加するGMOペイメントゲートウェイの「銀行Pay」や、そもそも狙いを聞いた。ミニストップで「ゆうちょPay」が利用可能に 7月1日から
各種コード決済の導入を進めているミニストップが、「ゆうちょPay」に対応。ゆうちょ銀行の口座を持っているユーザーは注目だ。「ゆうちょPay」5月8日に開始 まずは量販店やドラッグストアなどが対応
ゆうちょ銀行が、コード決済サービス「ゆうちょPay」を5月8日に開始する。ゆうちょ銀行の口座を持っている人が、対応店舗でスマートフォンアプリからバーコードを使って決済できる。サービス開始を記念したキャンペーンも実施する。QRコードで即時決済できるスマホ向け「ゆうちょ Pay」2019年2月に開始予定
ゆうちょ銀行はGMO ペイメントゲートウェイと連携し、2019年2月にスマートフォンを活用した決済サービス「ゆうちょ Pay」を開始予定。利用者がパートナー企業の端末に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、口座から即時引き落としされる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.