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総務省がNTTドコモとKDDIに「5G」商用免許付与 ソフトバンクにも予備免許
各地方にある総務省の総合通信局が、NTTドコモとKDDIに「5G」の商用免許を交付し、ソフトバンクには5G基地局の予備免許を交付した。これにより、3社は商用サービスを前提とした5Gネットワークの構築が可能となった。【追記】
総務省は7月31日、5G(第5世代移動体通信システム)について、NTTドコモとKDDIに基地局と陸上移動局(※1)の免許を交付した。また同省は同日、ソフトバンクに5G用基地局の予備免許(※2)と陸上移動局の免許を交付した。
今回の免許交付により、3社は商用化を前提とした5G通信ネットワークの構築を本格化させることになる。
※1 携帯電話端末や移動基地局車
※2 書類審査に合格した場合に付与される“仮免許”。工事完了(落成)後、検査を受けて問題がなければ本免許に移行する(一定条件を満たした場合、予備免許をスキップして免許が付与される場合もある)
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(記事中の基地局数は全周波数帯のものを単純合算したもので、重複は考慮していない)(記事中の設置場所は総務省と各社のニュースリリースから記載)
NTTドコモ:全国各地域で免許を取得
NTTドコモは、ほぼ全国で免許を取得している。地域ごとの設置箇所は以下の通りで、ラグビーワールドカップ2019に合わせたプレサービスが行われる場所も含まれている。
- 北海道:札幌市(計11局)
- 東北:仙台市(計3局)
- 関東:東京都千代田区、東京都調布市、千葉県浦安市、横浜市など(計54局)
- 北陸:石川県金沢市、石川県白山市(計14局)
- 東海:愛知県豊田市、静岡県袋井市など(計83局)
- 近畿:大阪府東大阪市、神戸市など(計20局)
- 中国:広島市、広島県東広島市(計9局)
- 四国:香川県高松市(計9局)
- 九州:大分県大分市など(計14局)
- 沖縄:沖縄県那覇市(計3局)
KDDI:関東、中国、九州で免許を取得
KDDIは、関東、中国、九州で免許を取得している。子会社で沖縄県内の5G通信ネットワークを担当する予定の沖縄セルラー電話は、今回の交付対象には含まれていない。
- 関東:埼玉県(計4局)
- 中国:広島市(1局)
- 九州:福岡県(計6局)
ソフトバンク:東北、関東、中国、九州で予備免許を取得
ソフトバンクは、東北、関東、中国、九州で予備免許を取得している。
【追記:18時13分】九州地方で予備免許を取得した旨を追記しました
- 東北:福島県田村市(1局:予備免許)
- 関東:場所不明(1局:予備免許)
- 中国:広島県福山市(4局:予備免許)
- 九州:場所不明(計9局:予備免許)
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