ドコモ、「d払い」の不正利用で全額補償へ 利用規約を改定
NTTドコモが、「spモード」「iモード」「d払い」「ドコモ口座」の利用規約を8月28日に改定。「dカード」と同様の補償制度を導入する。ドコモを装ったフィッシングSMSによる詐欺被害が増えていることなどを鑑みた。
NTTドコモが、「spモード」「iモード」「d払い」「ドコモ口座」の利用規約を8月28日に改定。クレジットカード「dカード」と同様の補償制度を導入する。
d払いなどの利用者が不正被害に遭った場合、これまでは個別対応で補償していたが、8月28日からは、原則として被害額の全額をドコモが補償する。8月27日以前に発生した被害についても同様に対応する。ただしユーザーの故意による、または重大な過失があった場合は、補償しない場合がある。
なお、d払いにクレジットカードを登録した状態で不正利用された場合は、クレジットカード会社の規約や話し合いに従って補償する形になる。
d払いを導入している加盟店も、d払いなどの決済で不正取引が行われた場合も、加盟店が被害を受けることがないよう対応していく。
ドコモによると、同社を装ったフィッシングSMSによる詐欺が増えているという。フィッシングSMSに記載されているリンク先にアクセスすると、同社のWebサイトに似たサイトに接続し、dアカウントのID、パスワード、クレジットカード情報などが不正に取得される被害が発生している。dアカウントの情報が漏れると、第三者から不正にd払いで決済されてしまうリスクが高まる。
ドコモは不正利用の対策として、「他社とは違うパスワードに設定すること」「パスワードは定期的に変更すること」「第三者が容易に推測できるパスワードは使わないこと」「第三者に伝わらないようパスワードを適切に管理すること」を留意するよう呼び掛けている。
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