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「HUAWEI Mate 30 Pro」詳細レビュー カメラは何が変わった? Mate 20 ProやP30 Proと撮り比べてみた(2/4 ページ)

Huaweiスマートフォンの最新上位モデル「HUAWEI Mate 30 Pro」を、いち早く試用する機会を得た。進化したカメラで実際に撮影した写真や動画を紹介しつつ、ファーストインプレッションをお届けしよう。日本でも、個人的には、Googleなしでも発売してほしいが……。

Mate 20 Pro、P30 Proと撮り比べてみた

 Mate 30 Proのアウトカメラは、超広角(18mm/F1.8/40メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)というスペックだ。

 ちなみに前モデルのMate 20 Proは超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.8/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)。そして、

P30 Proは、超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(125mm/F3.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)だ。

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スペックが少しずつ異なるP30 Pro(左上)、Mate 20 Pro(右上)、Mate 30 Pro(下)の3モデルで撮り比べた

 それぞれのカメラはセンサーも異なる。P30 Proでは、広角カメラに光を効率よく採り込める40メガピクセルの「RYYBセンサー」が搭載された。Mate 30 Proにも、そのRYYBセンサーが搭載されているが、さらに超広角カメラにも大型センサーを使用し、そちらには旧来の「RGGBセンサー」を用いている。また、Mate 20 ProとP30 Proのプロセッサは「Kirin 980」だが、Mate 30 Proは最新の「Kirin 990」を搭載し、ISP(画像処理プロセッサ)の処理能力も向上している。

というわけで、これら3モデルで同じ被写体を撮影して、画質を比較してみた。まずは、青空が見える景色を撮ってみた。


Mate 20 Proで撮影

P30 Proで撮影

Mate 30 Proで撮影

 次に、ミュンヘンのレジデンツ博物館の中で超広角で撮影してみた。


Mate 20 Proで撮影

P30 Proで撮影

Mate 30 Proで撮影

 撮影サイズは、いずれも初期設定の「4:3 10MP」に設定した。しかし、Mate 30 Proの超広角カメラは、1/1.54型でアスペクト比が3:2のRGGBセンサーを採用しているため、Mate 30 Proで撮影した写真のみ画角が異なる。なお、色調はMate 30 Proが最もリアルに近いと感じられた。

 次に、レストランで料理を撮ってみた。被写体は、豚の脚をじっくりと焼き上げた「シュバイネハクセ」というドイツ料理で、とてもおいしかったです。


Mate 20 Proで撮影

P30 Proで撮影

Mate 30 Proで撮影

 いずれもAIをオンにして「フード」と認識さえたが、撮影結果はそれぞれ異なった。Mate 20 Proは実際よりも赤みが強く出て、P30 Proは黄色が強まる印象。Mate 30 Proが最も落ち着いた色で撮れた。ただし、好みが分かれるかもしれない。

 Huaweiのスマホは、夜景がきれいに撮れることにも定評がある。Mate 30 Proにも「夜景モード」が搭載されているので、従来モデルと撮り比べてみた。


Mate 20 Proで撮影

P30 Proで撮影

Mate 30 Proで撮影

 肉眼ではほぼ真っ暗に見える空の部分の描写が機種によって差が出たが、どの機種もきれいに撮れて、大きな進化は感じなかった。ただし、別の場所で撮影したところ、Mate 30 Proは手持ちでも星をそれなりにきれいに撮れるように感じた。三脚を立てて、長時間露光すれば、星の軌跡も捉えられるかもしれない。


Mate 30 Proの広角カメラで「夜景モード」で星空を撮ってみた

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