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ソニーと米Verizon、5Gを活用したスポーツ映像ライブ配信の実証実験
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、米国通信事業者のVerizonは、5Gを用いたスポーツのライブ映像撮影・制作に関する実証実験に成功。高画質な映像伝送をリアルタイムに行った。
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、米Verizonは、12月6日に5Gを用いたスポーツのライブ映像撮影・制作に関する実証実験成功を発表した。
本実験では、まずヒューストンNRG スタジアムで12月1日(現地時間)に開催されたアメリカンフットボールの試合をNBC Sportsのカメラマンがショルダーカムコーダー「PXW-Z450」で撮影。その映像をトランスミッター試作機を通じてエンコードし、ネットワーク環境に適した形に制御を行う。さらにXperia 5Gミリ波帯対応デバイスを通じてVerizonの5Gネットワークに伝送し、スタジアム内編集室へのストリーミング配信に成功した。
今回の実験により、5Gのシステム無線化でスポーツ試合の開催地にかかわらず映像制作を行えるリモートプロダクション、位置やアングルの自由度の高いカメラセッティング、カメラシステムのセットアップにかかる時間やコストの削減などのメリットを確認。実験ではVerizonの5Gネットワーク「5G Ultra Wideband」と、ソニーの5G対応デバイスや映像信号のエンコーディングなども活用している。
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