発色が鮮やかでHDRも見事 「Galaxy Note10+」のカメラは“印象派”だ:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
「Galaxy Note10+」は、超広角+広角+望遠カメラを搭載。Galaxy S10+と同等かと思いきや、微妙に進化していたのである。特に肌色の発色やHDRの効きが見事。印象に残る写真を撮れる。
悪天候下でも肌色がちゃんと出るGalaxy
基本的な画質や風景の画質を見たら次はポートレート編だ。
顔を見つけたら顔の枠を表示してほしいが、出ない。でもちゃんと顔を見つけて(右上に顔のアイコンが出る)撮ってくれる。
で、こんな雨の中でも肌色がちゃんと出ている。これはさすが(同じ日時場所で撮った「Xperia 5」と比べて見ると分かりやすい)。
ついでに望遠で。すごくいい。肌色もナチュラルだし髪も明るくなりすぎないし、背景との明るさのバランスもいい。
では背景ぼかしを試してみよう、というわけで「ライブフォーカス」モードに。
ライブフォーカスにすると、背景の処理をいくつも選べる。顔を検出しないと使えないボケもあれば、被写体が何でもOKなボケもある。ところで、ライブフォーカスという名前は分かりづらいと思う。素直に「ボケ」にした方がいいんじゃなかろうか。
丸ボケを選ぶと大きなボケができる。ただ、傘の処理が難しかったか、エッジもちょっと不自然で、傘も妙なボケかたをしている。
ボケの種類を選べるのは楽しい。「人物以外をモノクロにする」ボケなんてかなりできがいい。
しかもギャラリーアプリを使えば、後からボケを変えられる。
お次は自撮り。まあ、S10+と同じなわけだが、インカメラは35mm判換算で25mm相当とかなりの広角で約1000万画素。それをクロップしてで31mm相当で650万画素相当のサイズでも撮れる。
ただボディーが大きいので、「女子の手だとこれを片手で持つのはきついと思う」だそうだ。
要するに、友達と一緒に撮る、背景も一緒に撮るときは広角の方がいいけど、自分だけを撮るときは広角すぎない方がいい。iPhone 11も同じようなアイデアを使っているけど、発売はGalaxy S10の方が先だ。
自撮り時もライブフォーカスにすれば、アウトカメラ使用時と同じボケ機能を利用可能だ。
意外にキレイに切り取れていて驚き。アウトカメラ使用時にエッジが怪しかったのは、傘のせいだったかも。いずれはAIさんが頑張って傘もちゃんと判別してくれるようになるとよいですな。
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