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iOSとiPadOSの「13.3.1」配信開始 iOSではU1チップの位置情報追跡問題を修正
AppleがiOSとiPadOSの「13.3.1」の配信を開始した。iOSで指摘されていた位置情報をオフにしても追跡を続けていた問題に対処した。セキュリティ関連では23件の脆弱性に対処した。
米Appleは1月28日(現地時間)、「iOS 13.3.1」および「iPadOS 13.3.1」をリリースした。iOS 13に対応する全てのiPhoneとiPod touch、iPadOSに対応する全てのiPadが対象となるアップデートで、セキュリティ関連を含む複数の不具合(問題)の修正と機能の改善などが行われる。iOSの場合はU1チップの位置情報制御機能の追加も含まれる。
iOS 13.3.1の「U1超広帯域(UWB)チップによる位置情報サービスの使用を制御するための設定を追加」は、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxで、位置情報サービスをオフにしていても位置情報追跡が行われていると指摘されたことを受けたものだ。
Appleが「このアップデートについて」で紹介している修正は以下の通り(☆付きはiPadOSと共通のもの)
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- ☆「通信通話の制限」でスクリーンタイムのパスコードを入力しなくても連絡先を追加できる場合がある問題を修正
- U1超広帯域(UWB)チップによる位置情報サービスの使用を制御するための設定を追加
- iPhone 11またはiPhone 11 Proで撮影したDeep Fusionの写真を編集するときに短時間の遅延が生じる場合がある問題に対処
- ☆「メール」でサーバ上の画像を読み込む設定が無効になっていてもサーバ上の画像が読み込まれる場合がある問題を解決
- ☆「メール」で取り消す操作のダイアログが繰り返し表示される場合がある問題を修正
- FaceTimeでワイドカメラの代わりに背面のウルトラワイドカメラが使用される場合がある問題に対処
- ☆Wi-Fi経由でプッシュ通知が配信されない場合がある問題を解決
- CarPlayで特定の車両から電話をかけると音声にひずみが生じる場合がある問題に対処
- ☆HomePodのSiriの声にインド英語を追加
セキュリティ関連では、CVEベースで23件の脆弱性に対処した。
同日、iOS 13に対応しない旧モデル向けの「iOS 12.4.5」およびApple Watch向けの「watchOS 6.1.2」の配信も行われた。
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