ニュース
那覇の観光と交通、MaaSで課題解決――「沖縄CLIP トリップ」と「首里城VR」を現地で体験してきた(2/2 ページ)
KDDIや沖縄セルラー電話など9社が共同で「沖縄CLIP トリップ」の実証実験を進めている。KDDIなどが制作した「首里城VR」と合わせて現地で体験する機会を得たのでレポートする。
首里城VR:焼失前の8K高画質映像で首里城を体感
もう1つの取り組み「首里城VR」は、沖縄県の「令和元年度世界文化遺産プロモーション事業」の一環で2019年9月に撮影した首里城の8K・360度映像を、実際の観光ルートに沿って体験できるコンテンツだ。こちらはKDDI、沖縄セルラーアグリ&マルシェが制作を担当し、JTB沖縄と日本トランスオーシャン航空の協力のもと提供される。
首里城は2019年10月31日の火災で、正殿を始めとする中心部が焼失してしまった。それ以前に撮影した高精細な画像を使って、焼失前の首里城の観光ルートを繊細かつ臨場感の高い映像で体験できる――それが首里城VRの特徴だ。
VR映像の視聴は無料で、那覇空港と首里城公園内のインフォメーションセンター「首里杜館 (すいむいかん)」、沖縄の旭橋バスターミナル2階の「沖縄観光情報センター」の他、「au SHINJUKU」など一部のau直営店でも視聴できる。
advertisement
なお、首里城復興応援プロジェクトのWebサイトでは、復興支援金の募金も募集している。現在、首里城の中心部は焼失後の姿を遠めにを眺めることしかできない。首里杜館でVR映像を見た後に中心部を見ると、一刻も早い復興に期待するばかりだ。
関連記事
5Gスマホで56年前の渋谷にタイムスリップ――KDDIなどが「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」をスタート
KDDIなど3者が主導する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が始動する。プロジェクトには32の企業・団体も参画し、渋谷区全体で5Gを活用したエンターテイメントの創出を図る。QualcommがXR用のSnapdragon発表 KDDIは2020年度に5Gスマホ連携のスマートグラス発売へ
QualcommがXR用の新プロセッサ「Snapdragon XR2 5G Platform」を発表した。このXRに関連して、Qualcommのイベントにゲストとして招かれたKDDIを取材。同社は中国Nrealが開発したスマートグラス「NrealLight」を出展。5G時代を見据え、コンシューマー向けのスマートグラスを開発している。渋谷にau直営店が11月1日オープン 「5G時代を見据え」スマートグラスを体験できるコーナーも
KDDIは11月1日10時に、全国で13店舗目となる直営店「au 渋谷スクランブルスクエア」をオープンする。5G時代にふさわしい直営店として、スマートグラス「NrealLight」を用いた映像やARコンテンツが楽しめる視聴体験コーナーも設置する。同グラスは、将来的には一般消費者向けに製品化することも検討しているという。KDDI高橋社長「5Gを主語で話す人を信じてはダメ」 auは“体験の創造”を重視
KDDIが8月28日、5G時代を見据えた戦略「au UNLIMITED WORLD」を発表。5G時代を見据えた料金プランやサービスを提供していく。同社は5Gの特徴というよりも5Gならではの体験の創造に重きを置く。幻ではなかった――auシカ、沖縄で公式発表
沖縄セルラーは、夏のキャンペーンとして新キャラクターを発表した。そのキャラとはほかでもない、一時噂になった「auシカ」だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.