レビュー

ドコモの5Gスマホ「AQUOS R5G」に乗り換え 契約時の注意点は? 通信速度はどれくらい?(2/2 ページ)

いよいよ3キャリアの5Gサービスが開始した。いち早く5Gを体験すべく、NTTドコモの「AQUOS R5G」を購入した。ここでは購入時の手続きと、短時間ながら試せた5G通信に関するレポートをお届けしたい。

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5G通信を早速試してみた

 さて購入後、いち早く5Gのスピードを体験したいと思ったものの、都内でドコモの5Gを利用できる場所は非常に少ない。弊社から近いところでは、ドコモ本社のある山王パークタワー27階のエントランスが5Gエリア化されているので、お邪魔して体験させてもらうことにした。まずは「Speedtest.net」アプリを使ってスピードテストを行った。


ピクトに「5G」の文字が。5G接続を初体験した瞬間だった

 17時30分頃に3回計測したところ、下りは1013Mbps、1112Mbps、919Mbps、上りは33.8Mbps、31.5Mbps、66Mbpsだった。27階エントランスの基地局は、外部からは見えない場所にあるそうだが、エントランスには人もまばらで、恐らく筆者以外は誰も5G通信をしていない環境だったと思われる。AQUOS R5Gの最大通信速度は、下りが3.4Gbps、上りが182Mbps。この理論値並みとはいかなかったが、実測で下り1Gbpsを超えたのは初めてで、5Gの実力を体感できた。

 AQUOS R5Gで5GをオフにしてLTEで3回計測したところ、下りが75.4Mbps、714Mbps、693Mbps、上りが18.8Mbps、49.1Mbps、48.1Mbpsだった。下りは10倍近くバラツキがあったが、さすがドコモ本社。LTEの速度も非常に速いことが分かったが、5Gに迫る数字だったので、やや複雑な思いも。

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いきなり1Gbps超えを記録した

5GとLTEでのスピードテスト結果

 なお、通信速度が上がるほど、スピードテストでやりとりするデータ容量は増大になり、5G接続時に3回試しただけで、一気に4.36GBものデータを消費してしまった。5Gギガライトでは7GBまで使えるとはいえ、このような測定をする場合、普段使いも含めて考えると、やはり5Gギガホを契約した方が安心だ。


5G接続時に3回テストしただけで4GB以上を消費した

 では、実際の利用シーンにおける通信はどれぐらい速いのか。Netflixで映画「バクマン。」のダウンロード時間を計測してみた。約2時間の映画で、データ容量は580MBだ。まずは5G接続時のダウンロード時間から。ストップウォッチで3回計測したところ、9.12秒、8.89秒、8.91秒だった。LTE接続時のダウンロード時間は34.29秒、15.89秒、25.41秒だったので、実際の通信も速いことが分かった。


約2時間の映画を10秒以内にダウンロードできた

 ただし5G接続時でも、端末をソファに置いた状態で試したところ、46.63秒もかかってしまった。10秒以内でダウンロードできたのは、端末を持った状態で測ったとき。まだ電波の状況が安定していないのか、端末の向きでここまで速度が変わることは少し気になった。

 その後、同じく5Gエリア化されているドコモショップ日本橋店に立ち寄ってみたが、閉店後で店内には入れず。店舗前で一瞬5Gをつかんでピクトエリアに「5G」と表示されたが、すぐに「4G+」に戻ってしまい、ここでは“ギガ超え”の通信は体験できなかった。

 5Gを体験できる場所はまだ少ないが、その実力の一端を垣間見ることはできた。着実にエリア化が進み、5Gを体験できる場所が増えることに期待したい。

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