楽天ペイアプリでSuicaを発行してみた どんな人にメリットがある?(1/2 ページ)
楽天の決済サービス「楽天ペイ」にSuica機能が追加されて利用できるようになり、これまでよりも便利に使えるようになった。そこで楽天ペイでSuicaを使えるようにする際のポイントと、その活用についてご紹介しよう。
楽天の決済サービス「楽天ペイ」にSuica機能が追加された。現時点ではAndroid限定だが、楽天ペイアプリ上からSuicaの発行、チャージが可能となる。楽天も、Suicaを提供するJR東日本側も、お互いのサービス利用の拡大を目指した協業だ。実際に楽天ペイアプリでSuicaを発行してみた。
Suicaの新規発行が簡単に
楽天ペイアプリは、基本的には楽天のコード決済サービスである「楽天ペイ」用のアプリで、二次元コードを表示して店舗で読み取ってもらったり、店頭のQRコードを読み取ったりして決済を行うアプリだ。
それに加えて、楽天の各種決済サービスがまとめられており、楽天ポイントや楽天Edyにもアクセス可能になっている。コード決済で支払うときに同じアプリから楽天ポイントカードが提示できるし、電子マネーの残高確認、チャージも同じアプリ上でできるので各サービスへのアクセス性が向上している。
今回、これにSuicaが追加された形だが、さすがに他の楽天サービスと同じように画面上に表示されるわけではなく、アプリの最上段にSuicaペンギンのロゴが表示され、ここからSuicaにアクセスできるようになっている。
既存のSuicaから移行するにはどうすればいい?
実際に楽天ペイからSuicaを利用する場合、幾つかのシナリオが考えられる。
1つ目が物理カードのSuicaカードから移行する場合。この場合、定期券タイプとそうでない場合がある。
2つ目は、おサイフケータイでモバイルSuicaを利用している場合。こちらは同じ端末上にあるか、別の端末上にあって移行したいというパターンがある。
3つ目は、完全に新規発行する場合だ。物理カードや別端末でモバイルSuicaを持っているけれども、新たに追加発行したい場合もこれに含まれる。
最も簡単なのは、既に同じ端末上でモバイルSuicaを利用している場合だ。この場合、楽天ペイのSuicaアイコンを選択すると、既存のSuicaと連携する画面になるので、そのまま連携させればよい。今までのモバイルSuicaを使いつつ、楽天ペイアプリからもSuicaの機能にアクセスできる。
次に簡単なのは新規発行する場合だ。楽天ペイアプリでSuicaアイコンをタッチするとSuica画面がポップアップするので、「Suicaを新規発行する」を選択。Suicaの会員登録が必要だが、メールアドレスとパスワード、秘密の質問と答えを設定し、住所などの個人情報を登録する。大きな手間がなく作成できる。登録したら楽天ペイアプリ上でSuicaが発行されるので、チャージをすれば使えるようになる。
他の発行パターンの場合は、いずれも「モバイルSuica」アプリが必要だ。
既存のSuicaカードを保有している場合、Suica定期券であれば移行できる。モバイルSuicaアプリを使って、物理カードからモバイルSuicaへの切り替え操作を行った上で、楽天ペイアプリに連携させる、という形になる。ただ、Suica定期券を移行する場合は、楽天ペイアプリで事前にSuicaを発行してしまうと移行できないようだ。Suica定期券でないSuicaカードの場合は移行できないので、楽天ペイアプリから新規発行をして、元のSuicaカードは残高を使い切るなどすればいい。
他のスマートフォンでモバイルSuicaを使っていて、別の端末の楽天ペイ上に移行したい場合も、モバイルSuicaアプリから機種変更の手続きを行って移行する。通常の機種変更時のモバイルSuicaの移行作業を行って、移行したモバイルSuicaと楽天ペイアプリを連携させるという形になるため、基本的にはSuica定期券の場合と同じ流れだ。
新規発行を含めていずれかの手段で発行(移行)されたSuicaは、通常のSuicaと同様にスマートフォンのタッチで決済や交通機関への乗車が可能だ。扱いとしてはおサイフケータイになるため、画面オフや電源オフの状態でもタッチで利用できる。
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