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MediaTekの5Gプロセッサ「Dimensity」は省電力と低遅延が特徴、日本での展開は?(2/2 ページ)
MediaTekは7月21日、最新の5Gソリューションの開発や取り組みについてオンライン説明会を開催。日本市場の最新状況とともに、5G プロセッサ「Dimensity 1000+」と「Dimensity 800シリーズ」について説明した。MediaTek 5Gモデムは、省電力性能や低遅延が優れているという。
MediaTek 5Gモデムの優位性
MediaTekの5Gモデムの特徴は、「2020年以降の必須機能になる」(出石氏)とする5Gの2CC CAに対応していることと、MediaTek UltraSave技術による省電力性能だ。
5G 2CC CAによって、より高速通信が可能なエリアカバレッジが30%増え、CAしない場合と比較して速度が2倍になる。さらに遅延についてもDimensityは優秀だという。Dimensity 820と他社製品と比較をした際、MediaTek製品の遅延は他社より10%短縮されているという結果が出た。
またMediaTek 5G UltraSaveにより、ネットワーク環境や通信品質によって電力構成と動作周波数を調整し、待機モード時、高速モード時とも競合他社と比べて平均48%、消費電力を抑えられるという。
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Dimensityシリーズの日本展開について、採用はメーカー次第だが、「Dimensity 1000から800まで、幅広く展開していきたい」(出石氏)と語っている。
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