3万円台の5Gスマホ、Huawei「nova 7 SE」は「P40 lite 5G」の兄弟機 違いは?
Huaweiのスマートフォン第3の柱となった「nova」シリーズは、海外では半年おきにモデルチェンジを繰り返しています。その最新モデル「nova 7 SE」は、日本でも発売された「P40 lite 5G」の仕様変更モデルです。背面のデザインは大胆な仕上げになっており、見た目だけでも十分楽しめる製品に仕上げられています。
Huaweiのスマートフォン第3の柱となった「nova」シリーズは、海外では半年おきにモデルチェンジを繰り返しています。最新モデルは「nova 7」シリーズですが、価格を抑えた5G対応モデルとして出てきた「nova 7 SE」は日本でも発売された「P40 lite 5G」の仕様変更モデルです。
nova 7 SEはプロセッサにKirin 820を採用、本体サイズは75(幅)×162.3(高さ)×8.6(奥行き)mm、189g。ディスプレイは6.5型(1080×2400ピクセル)で左上にパンチホール型の1600万画素インカメラを搭載しています。novaシリーズはもともとセルフィーの強さを売りにしており、高画素のインカメラを搭載していますが、「SE」モデルとなる当機は1600万画素と画素数は抑えめ。それもそのはずで、ここまでのスペックは全てP40 lite 5Gと全く同じ。つまりハードウェアはP40 lite 5Gと同等なのです。
本体側面の指紋認証センサーなども含め、両者のスペック上の差はほぼんど見られません。唯一の違いはNFCの有無。nova 7 SEはNFCを搭載していないため、P40 lite 5Gと異なり非接触型のモバイルペイメント用途には利用できないのです。
nova 7 SEはP40 lite 5G同様、低価格な5Gモデルとしてキャリアの5G加入者獲得の武器となる製品を目指しています。香港での価格はメモリ8GB+ストレージ128GBモデルが2688香港ドル(約3万7000円)。なお、日本のP40 lite 5Gはメモリ6GB+ストレージ128GBで税別3万9800円。どちらも5Gスマートフォンとしては安価です。
このように、P40 lite 5Gとほぼハードウェアスペックの変わらないnova 7 SEですが、背面のデザインは大胆な仕上げになっており、見た目だけでも十分楽しめる製品に仕上げられています。カラバリは3色ありますが、それぞれ「nova」のロゴを大きくフィーチャーするとともに、デザインも変えています。
一番目立つのがCrush Green。novaの文字を大きく配置した大胆なデザインです。あえてこのロゴを見せびらかしたくなります。
Midsummer Purpleは紫色の背面がnovaの小さい文字で埋め尽くされています。文字そのものをデザインにするというアイデアです。
Space Silverは3色の中で最もベーシックなデザイン。ここ数年主流のグラデーション仕上げで、上品さも漂わせています。
P40 lite 5Gが発売された日本では、ほぼ同スペックのnova 7 SEが投入されることはなさそうです。しかし一目で「nova」と分かるデザインの製品はHuaweiのブランド力アップをさらに後押ししてくれるでしょう。Crush Greenあたりのモデルを発売してほしいものです。
関連記事
ファーウェイから5GミドルレンジSIMフリー「P40 lite 5G」登場 LTEモデル「P40 lite E」もあり
ファーウェイのミドルレンジスマホ「P lite」シリーズの新モデルが登場する。5G対応モデルも用意されている他、手頃なLTE(4G)モデルもある。HuaweiとXiaomiが“激安5Gスマホ”で一騎打ちの中国 2万円台のモデルも登場
中国で発売されている5Gスマートフォンの価格競争が激化している。通常ブランドと廉価ブランドを分けて展開するHuawei、コスパスマホを投入するXiaomiが一騎打ちを繰り広げている。5Gスマートフォンの低価格化はこれからさらに拍車が掛かるだろう。「5Gユーザー2億人の獲得競争」 中国メーカーが5Gスマホを積極的に投入する理由
中国メーカーの5Gスマートフォンが九族している。中国で販売されている5Gスマートフォンはハイエンドモデルだけにとどまらず、日本円で5万円を切る低価格モデルも出てきている。中国の5G市場が爆発的な伸びを示しており、メーカー間の競争がし烈になってきている。Huaweiがミッドハイの5Gスマホ「nova 6」を投入 iPhoneを意識した(?)「nova 6 SE」も
中国では2019年12月に「nova 6」シリーズが早くも登場しました。しかも5G対応の「nova 6」と、クアッドカメラを搭載した「nova 6 SE」という2つのラインアップ。SEのカメラ周りはiPhone 11を意識したとおぼしきデザインになっています。Huaweiから約5万円の5Gスマホ「Honor V30」シリーズ登場 中国の5G普及をけん引
Huaweiのサブブランド「Honor」にも5G対応スマートフォンが加わりました。トリプルカメラを搭載した「V30 Pro」と「V30」の2モデルは、外観とサイズはほぼ同等、カメラスペックなどが異なります。中国の5Gユーザー増加をけん引するモデルになりそうです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.