au携帯電話や美術作品がズラッと並ぶ リアルの「KDDI MUSEUM」「KDDI ART GALLERY」が来館予約制で12月1日オープン
KDDIが、東京都多摩市の宿泊研修施設「LINK FOREST(リンクフォレスト)」に併設した博物館と美術館を12月1日にリアルオープンする。観覧料は無料だが、事前の来場予約が必要となる。
KDDIは12月1日から、宿泊研修施設「LINK FOREST(リンクフォレスト)」(東京都多摩市)に併設されている博物館「KDDI MUSEUM」と美術館「KDDI ART GALLERY」の一般公開を開始する。両者共に事前の来館予約が必要となる。
KDDI MUSEUMの概要
KDDI MUSEUMは「日本の国際通信とKDDIの挑戦の歴史を紹介」する貴重な展示物がそろっている博物館。本来は2020年6月1日に開館する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開館を見合わせ、スマートフォンやPCで楽しめる“バーチャルコンテンツ”として公開されていた。
同社の前身の1社であるKDDが手がけてきた日本の国際通信に関する展示を中心に、同じく同社の前身であるDDI(第二電電)やIDO(日本移動通信)が手がけてきた固定通信や移動通信に関する展示、DDI-セルラーグループ(※)やIDOが統一ブランド「au(エーユー)」を開始した後に登場した携帯電話のモックアップ(模型)や実機の展示などもある。
(※)沖縄セルラー電話以外は合併して「エーユー」となった後、KDDIに統合された
MUSEUMの最初の展示は、長崎県長崎市にあった「小ヶ倉千本海底線陸揚庫(国際海底電線小ヶ倉陸揚庫)」の復元モデル。この施設は、日本の国際通信の“ルーツ”で、海底ケーブルで中国の上海やロシアのウラジオストクと結ばれていた
auブランドを採用した後に発売された携帯電話のモックアップ(一部は実機)が展示されている「au Gallery」。完全子会社化を経て2005年10月付でKDDIに統合されたツーカーブランドの端末も一部展示されている
KDDI ART GALLERY
KDDI ART GALLERYは、KDDI MUSEUMの隣にある。「『先端技術』と対比した『感性との出会い』」がテーマで、絵画を始めとするKDDIや同社のグループ企業が保有する美術品などを展示している。展示の横にあるQRコードをスマートフォンで読み取ると、その作品に関する説明を読むことができる(一部は多言語対応)。
来場予約の方法
冒頭で触れた通り、KDDI MUSEUMとKDDI ART GALLERYの見学には事前予約が必要だ。予約方法は、両者で若干異なる。
KDDI MUSEUM
MUSEUMの特設サイトで予約を受け付ける。
- →特設サイト(バーチャルミュージアムの入り口を兼ねる)
開館時間は平日(月曜日~金曜日)の10時から17時までで、その中から希望の日時を選択する。ART GALLERYの開館日(後述)については、ART GALLERYへの来場予約も一括して行える。
なお、MUSEUMの見学は、当面の間ツアー方式で実施される。所要時間は約90分(1時間半)だ。
KDDI ART GALLERY
原則として、電話またはメールで来館予約を受け付ける。先述の通り、KDDI MUSEUMとし一括して予約を取ることも可能だ。
開館時間は祝日を除く毎週水曜日と金曜日の10時から17時までとなる。
LINK FORESTは宿泊やテレワークにも対応
KDDI MUSEUMやKDDI ART GALLERYがあるLINK FORESTは、先述の通りKDDIグループの宿泊研修施設だが、グループ外の企業や団体による研修/会議での利用や、個人客のデイユース(テレワーク)や宿泊利用にも対応している。
館内にはコンビニエンスストアやレストランもある。ただし、レストランについては事前予約制で、利用の3日前までに「食事付きプラン」を申し込む必要がある。
多摩方面の旅行や、気分転換を兼ねたテレワークに使うのも良いだろう。
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