iPhoneのカメラで「ゴースト」が出ないようにする方法:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)
iPhone 12系では夜景撮影をするとゴーストが出やすいと言われているが、その原因と対策についてご紹介する。
iPhone 12系はどれもナイトモードが充実していて、超広角カメラでもナイトモードが使えるようになって、じゃあ夜もバシバシ撮るぞ、と今までは撮らなかったようなタイミングでも撮るようになっているはず。多分。
すると、時々夜空に謎の光が写っていて「え、UFO?」「隕石(いんせき)?」となって、「えー、何これ」と思った経験あるはず。
分かりやすいところで、これ。夜空に光点が10個出ている。
これは一体何か。
一般に「ゴースト」と呼ばれていて、「レンズに入った強い光がセンサーに届くまでの間に、内部で余計な反射をして良からぬ位置でセンサーにたどり着いちゃった」ものだ。
どのスマホカメラでも大なり小なり起きる現象なのだけど、特にiPhoneは目立ちやすい。
では上の例では何のゴーストが出ているのか。必ず原因が写り込んでいるから、その法則が分かっちゃえば簡単。画像の中心に対して点対称となる場所を探すべし、である。
この写真の場合、この10個の光点から中心に対して線を引いて同じ距離の反対側にあるもの……なので、図の通りになる。
次の写真はこちら。名古屋市栄にあるテレビ塔(いや今はもう電波を出していないので、旧テレビ塔か)。塔の左と左上に光点がある。
塔の左にある2つ目は右下にある照明が反射したもの。左上の小さな光点は「星」なので、写っていて問題なし、というか写っていてほしいものだ。
このように照明が何でもかんでもゴーストになるわけではなく、周囲に対して特に明るいものだけが来ちゃうのである。
レンズのコーティングの問題か、保護ガラス(撮影用レンズを傷つけないよう一番外側は保護ガラスになっている)かもしれない。
面白いので、わざとゴーストを出して遊んでみた。
当然、ゴーストの方が光が弱まっているので、ヘッドライトが「7つのLEDライト」で構成されているんだなってのが分かる。いや「分かったからいいのか」と言われると、そんなことはないんだが。
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