ECサイト決済、クレジットカードが減少し「PayPay」が台頭 SBペイメントが調査
SBペイメントサービス株式会社は、ECサイト(物販、デジタルコンテンツ)にでの決済手段の利用実態を調査。2018年調査と比較してクレジットカード決済の利用割合が減少し、PayPay(オンライン決済)などの割合が増加している。
ソフトバン子会社のSBペイメントサービスは、2月5日に「ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査」の結果を発表した。
調査対象は、1年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女2533人、1年以内にデジタルコンテンツを購入した10~80代の男女2335人で、2020年12月21~28日の期間にインターネットでアンケート調査を行った。
ECサイトで物品を購入する際によく利用する決済手段は、1位がクレジットカード決済で78.5%、2位がPayPay(オンライン決済)で17.5%、3位がコンビニ決済で16.9%。同様にデジタルコンテンツ購入では1位がクレジットカード決済で75.4%、2位がキャリア決済で16.9%、3位がコンビニ決済で13.3%、4位がPayPay(オンライン決済)で12.5%となった。
2018年に実施した同様の調査と比較すると、クレジットカード決済の割合が減少している一方、PayPay(オンライン決済)、楽天ペイ(オンライン決済)、LINE Payなどが増加。キャリア決済の割合はほぼ変化がなかった。
ECサイトで物品を購入する際に最も利用する決済手段は、男女ともにクレジットカード決済と回答。年代別では10代のクレジットカード決済は40%以下になり、コンビニ決済、キャリア決済、PayPay(オンライン決済)、代金引換の合計が45%以上となった。20代と30代の男性もコンビニ決済、キャリア決済、PayPay(オンライン決済)、代金引換の合計が20%を超えている。
デジタルコンテンツ購入でも、男女共にクレジットカード決済を最も利用すると回答。年代別では10代男性のクレジットカード決済の割合が31.3%と低く、10代男女と20代男性はキャリア決済、コンビニ決済、PayPay(オンライン決済)、口座振替の合計が20%以上と高い。30代と40代の女性は同年代男性と比べてPayPay(オンライン決済)の利用意向が高い傾向にあった。
PayPayを選んだ理由は、物販が「楽だし使える所が多いから」、デジタルコンテンツが「簡単でメジャーだから」だった。
2018年に行った「最も利用する決済手段の調査結果」と比較したところ、物販サイトではクレジットカード決済の割合が減少し、後払いの代わりにPayPay(オンライン決済)が台頭。デジタルコンテンツサイトでは男女ともにコンビニ決済の割合が減少し、プリペイド決済や銀行振込に代わりPayPay(オンライン決済)や口座振替が選ばれている。
よく利用する決済手段がない場合、約60%が購入せずに離脱。2019年と比べてECサイトでの購入頻度に変化はあったか尋ねたところ、全世代で「増えた」が「減った」の割合を上回った。
関連記事
シニアのネット通販は60代男性がより多く利用――ドコモ「モバイル社会研究所」が調査
NTTドコモの社内研究所「モバイル社会研究所」が、2020年1月に実施した「一般向けモバイル動向調査」の結果を公表した。シニアのネット通販は60代男性がより多く利用しており、PC/タブレット所有者はネット通販の利用率が高い。ポイントや決済サービスの利用者が多い携帯キャリアは? MM総研が調査
MM総研は、8月7日に2020年6月末時点のポイント/決済サービスの携帯キャリア別利用状況の調査結果を発表。ポイントサービス、クレジットカード、ECサイトのクロスユース率は楽天モバイルがトップで、QRコード決済ではソフトバンクが大幅に増加した。新型コロナウイルスで支払い方法に変化、現金が減りコード決済が増加 MMD調査
MMD研究所とコロプラは、4月30日に「新型コロナウイルスによる支払い方法の変化に関する調査」の結果を発表。約2割が支払い方法に変化ありと答え、うち73.6%は「現金」の利用が減った一方、「スマホ決済」の利用は増加している。4キャリアの「ポイント/決済サービスのクロスユース率」調査 楽天モバイルが上位に
MM総研は、キャリア4社がそれぞれ自社グループで提供するポイント/決済サービスの「クロスユース率」について調査結果を発表。ポイントサービス・クレジットカード決済は楽天モバイル、QRコード決済はソフトバンクがクロスユース率トップとなった。オンラインショッピングで希望する決済方法がない場合、70%超が購入せずに離脱 Paidyの調査から
Paidyは、6月14日にオンラインショッピング時に使用する決済について調査結果を発表。各決済手段の認知度はクレジットカードが最も高く、Paidyを含む主要な後払い・翌月払いの認知度は50.2%に。希望する決済方法がなかった場合、70%超が購入せずに離脱することが分かった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.