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約2万円でここまで撮れれば十分 「Redmi Note 9T」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

2万円台という破格の安さで登場した「Redmi Note 9T」。しかもカメラは4800万画素という高スペックでの撮影も可能だ。どれくらいが質がいいのか徹底的に使い倒してみた。


2万円前後とは思えないいい感じのボディー。さらっとした表面処理がいい。カメラは3つ並んでいる

 オンライン発表会をふんふんと肯いたり、なるほどと思ったりしながら見た後で、価格を聞いてびっくりしたXiaomiの「Redmi Note 9T」(ソフトバンクから発売)。このサイズでFeliCaが使えて5G対応で2万円ちょっと(税込み2万1600円)とか、もういろいろとすごい。

 カメラはというと、裏を見ると丸い枠の中に3つ並んでる。メインカメラは48MP、つまり4800万画素である。

 価格を抑えた端末はカメラ性能にもコストダウンを感じることがあるけれども、さてRedmi Note 9Tはどうか。試してみたい。

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4800万画素は高画質だった

 Redmi Note 9Tのアウトカメラは円の中に3つのレンズ+LEDの4つが四角く配置されている。

 その構成は何かというと、1つは4800万画素の広角カメラ、1つは200万画素の背景ぼかし時に距離を測定するのに使うカメラ、1つは200万画素のマクロカメラだ。


3つあるが、使用感としては4800万画素のシングルカメラっぽい感じ

 超広角カメラとか望遠カメラは持っていないので、カメラアプリの画面はシンプル。撮影倍率系のボタンが付いていないからね。


アプリ画面。AIの文字が黄色いときはAIがオン。シーンを認識するとこのアイコンが変わる

 個人的にうれしいのは「水平器」(「水準器」という方がポピュラーか)。右上のメニューから設定を開いて、水平器とグリッド線をオンに。建物を撮るときなんか傾いていると目立つから。


グリッド線と水平器をオンにするのがおすすめ、というか真っ先にそうした

 撮るのはいつものガスタンク。

 イメージセンサーは4800万画素だが、4画素を混合して1200万画素の画像を作る。だから通常の画質はかなりいい全体にクール目だけど、細かいワイヤーも描写できているし、さわやかな冬の快晴感が出ている。


ディテールも発色も素直でいい感じ。このクラスでこのクオリティーはうれしい

 望遠カメラはないけど、元の画素数が多いので2倍ズームくらいならいけるかな。


手動で2xの望遠にしてみた。元がしっかりしているので十二分に使える

 うん。いけそう。最大どこまでいけるかな、と頑張ったら10倍ズームまでだった。さすがにここまで拡大するのはムチャ。


最大倍率で撮ってみた。まあ縮小表示で見てもムリヤリ感はあるのでいざというとき用に

 2倍ズームなら実用性があるので、2xボタンくらい付けてもよかった気はする。

 続いて気になるのは、4800万画素モードにしたらどのくらい写るのかだ。

 「もっと見る」から「48」を選ぶか、カメラをプロモードにして「48」をタップすると4800万画素に切り替わる。


「48」という数字が48MP、つまり4800万画素モードとなる

 4800万画素時やプロモード時はAI機能やビューティー機能は使えないが8000×6000ピクセルあるので、風景を撮ったり後からトリミングして欲しいところだけ使ったりしたいときにおすすめだ。


4800万画素モードで撮影。8000×6000ピクセル!
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