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1万円台「Redmi 9T」のカメラを試す 「Redmi Note 9T」との違いは?(1/3 ページ)

2021年2月に「Redmi 9T」と「Redmi Note 9T」の2機種が発表された。Redmi Note 9Tについてはすでにご紹介したが、コストパフォーマンスのよいRedmi 9Tのカメラ機能はどの程度なのだろうか。人物やおなじみのガスタンクなど、いろいろと撮影してためしめてみた。


Redmiと大きくロゴが入っている(小さなエンボスなので光の加減で目立ったり目立たなかったりする)、Xiaomiの「Redmi 9T」。カメラ部の構成が「Redmi Note 9T」と異なる

 2021年2月に「Redmi 9T」と「Redmi Note 9T」の2機種が発表されたのである。この連載でも2機種同時に取り上げるつもりだったが、機材手配の関係でNote 9Tが先になってしまった

 端末としてはRedmi Note 9Tの方がFeliCaにも5Gにも対応していて上位に位置するんだけど、カメラに関しては低価格なRedmi 9Tの方が1つ多いのだ。ちなみに価格(税込み)はRedmi Note 9Tが2万1600円、Redmi 9Tが1万7490円。

 Note 9Tはトリプルカメラなのに対し、9Tは4つあるクアッドカメラ。ぱっと見は違いを感じない(というか、Note 9Tの方が4つ並んでいるように見える)けど、Note 9Tは広角、マクロ、深度カメラ、LEDライトの4つ。9Tはそれに超広角カメラが加わっている。 そこがちょっと面白い点だ。

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上がRedmi Note 9T。下がRedmi 9T。ボディーのサイズはほとんど変わらないがカメラの位置と構成が異なる

超広角カメラがあるのは大事

 Redmi 9Tのクアッドカメラはこの通り。


向かって左から、200万画素の深度センサー、4800万画素の広角カメラ(メインカメラ)

 メインカメラは4800万画素。スペックを見るとRedmi Note 9Tと同じで、4画素を混合して1200万画素の画像として生成するのが基本だ。まあ超広角カメラが加わった以外はNote 9Tと9Tは同じかなと思いきや、微妙に違うのが面白いところ。


Redmi Note 9Tで撮ったガスタンク

同じ日にRedmi 9Tで撮ったガスタンク

 比較すると、同じ日同じときに撮ったのに色合いが微妙に違う。


左がRedmi Note 9T。右がRedmi 9T。色合いが微妙に違う

 こういうことはけっこうありがち。イメージセンサーやレンズのスペックが同じでも、実はレンズのクオリティーが違ったり画像処理エンジンに使っているプロセッサの性能が違ったり、時にはそれぞれ別のチームで開発していて、それぞれ画質を調整しているため、結果にずれが起こり得る。

 そんな微妙な違いかなと思う。Redmi 9Tの色のノリも悪くない。ただ、ディテール描写は(48M時も含む)Redmi Note 9Tの方がしっかりしているかなという感じ。


48Mモードで撮影。拡大して見ると、Note 9Tに比べてディテールがちょいと弱い

 9TがNote 9Tより優れているのは、何といっても超広角カメラを持っていること。800万画素ではあるけれども、空の色がちょっとくすんでいる気がしないでもないけど、超広角で撮れるってのは使いどころがいっぱいあってよい。


超広角で撮影。周辺部の画像が流れているなどクオリティーはあまり高くないけど、超広角を撮れることが大事

 なお、カメラアプリ上では「0.6x、1x、2x」という3つのポジションが用意されているので、2xの望遠カメラも持っているのかと思いがちだけど、それはありません。3つ目のカメラは望遠じゃなくて深度カメラなので。


「1x」の前後にもあるけど、望遠側はデジタルズームになる

ちょっとざらつきはあるけど、さすが元が4800万画素なだけあって悪くない

 と、ガスタンク作例だけで一通り済んじゃったけど、それで終わってもよくないのでいろいろと撮ってみたい。


横位置で持つと「Redmi」のロゴがいい感じに。カメラのあたりが放射状に光っているのは表面のテクスチャのおかげ。光の当たり方で表情を変える上に指紋も付きづらい
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