LG Electronicsの携帯電話事業撤退 日本法人がFAQを公開 OSバージョンアップ含むソフトウェア更新などは継続
LG Electronicsの携帯電話事業撤退に伴い、日本法人のLGエレクトロニクス・ジャパンが「よくある質問」を公開した。サポートは今まで通りに継続して提供される。一方で、一部のアプリ/サービスの提供が終了する。
既報の通り、韓国LG Electronicsは7月31日までに全世界における携帯電話端末事業から撤退する。
これを受けて、同社の日本法人であるLGエレクトロニクス・ジャパン(以下「LGエレクトロニクス」)が携帯電話事業終息に伴う「よくある質問」を公開した。
ユーザーサポートについて
日本におけるLGエレクトロニクスの携帯電話端末は、基本的にキャリアを通して販売されている。このようなモデルは、原則としてキャリアが発売元となるため、キャリアを通してサポートが提供される。一方で、SIMロックフリー端末など、発売元が同社になっている端末は同社がサポートを提供している。
LGエレクトロニクスでは、携帯電話事業から撤退した後もキャリア、自社の両方におけるユーザーサポートを継続する。修理に必要な部品(補修用性能部品)については、キャリアまたは同社が定める保有期間内は供給できるように「最善の努力を尽くす」としている。
アクセサリー類については、消耗品(バッテリー、ACアダプターなど)については補修用性能部品に準じてキャリアまたは自社の保有期間内は供給できるように努力するという。一方で、消耗品以外のアクセサリー類はメーカー在庫がなくなると提供が難しくなることもあると明言している。
ソフトウェア更新について
OSバージョンアップやセキュリティパッチを含むソフトウェア更新についても、引き続き提供する予定となっている。
OSバージョンアップについては、一部の機種向けに「Android 11」の提供を開始するか、開始する予定となっている。現在開発者向けにプレビューされている「Android 12」についても、一部機種を対象に提供する予定だ。
LGオリジナルアプリ/サービスについて
LG Electronicsオリジナルのアプリやサービスについては、一部を除いて提供を継続する。現時点において、以下のアプリ/サービスは提供終了が決まっている。
- Qレンズ(参考記事)
- PC Suite(2019年以前のモデル)
- LG Mirror Drive(2019年以前のモデル)
提供を終了するアプリやサービスが他にも生じた場合は、「十分な日程をもって事前に告知します」としている。
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