ハイスペックスマホのOnePlusが投入するお手軽スマホ「Nord N100」:山根康宏の海外モバイル探訪記
ハイスペックモデルに特化したメーカーとして有名なOnePlusですが、低価格モデルも出しています。2020年10月にリリースされた4Gモデル「Nord N 100」は、OnePlusの中でも最も価格が安い入門機。海外で使うサブ機としてオススメです。
日本にはまだ参入していないOnePlusは、海外でハイスペックモデルに特化したメーカーとして有名です。最新モデルの「OnePlus 9」シリーズは、あのハッセルブラッドとコラボしたカメラも搭載しています。しかしそんなOnePlusから手軽に買える低価格なモデルも出ているのです。それが「Nord」シリーズです。
Nordシリーズでは、これまでに5G対応モデル2機種と4G対応モデル1機種が販売されています。その中でも2020年10月にリリースされた4Gモデル「Nord N 100」は、OnePlusの中でも最も価格が安い入門機。発売時の価格はメモリ構成が4GB+64GBで179ユーロ(約2万3000円)でしたが、発売から半年が過ぎ、公式ストアでもかなり安くなっています。2021年4月末現在では1万5000円台からと、エントリーモデルとしても魅力的な価格で販売されています。
価格重視の入門機ですから、スペックは最小限に抑えられています。ディスプレイは6.52型で解像度は720×1600ピクセル。インカメラは800万画素ですが格安モデルのような水滴型のノッチではなく、画面をあまり占有しないパンチホール型となっています。
カメラは1300万画素のメインに200万画素のマクロと200万画素の深度測定。超広角や望遠はないものの、食事などを写すときにはマクロがあった方がいいでしょう。またボケ写真もそれなりに撮影できます。背面は樹脂仕上げですが、マットなため握りやすく、中央上部に指紋認証センサーを搭載しています。
電源キーは右側面にあり、SIMトレイとボリュームキーは左側面に備えます。底面にはUSB Type-C端子の隣に3.5mmヘッドフォン端子も備えます。なおバッテリーは5000mAhで、充電は18Wの高速に対応するのは使い勝手はよさそうです。
プロセッサはSnapdragon 460を搭載しており、OSはAndroid 10ベース、OnePlus独自の「Oxygen OS 10」を搭載しています。そのため操作性はOnePlus 9などの上位モデルと変わりません。中国メーカーのスマートフォンはUI(ユーザーインタフェース)がメーカーごとにカスタマイズされていますが、Oxygen OSはシンプルな操作体系が魅力といいます。サブのスマートフォンとして使うにしても、癖がないため使いやすいかもしれません。
カメラはシンプルなUIで、起動すると「1X」の表示しかないすっきりとした画面が表示されます。「1X」をタップすると「2X」となり、長く押すと半円状の倍率変更パネルが表示され、デジタル最大6倍撮影ができます。モードは「ビデオ」「写真」「ポートレート」「その他」とシンプル。「その他」の中に「マクロ」「パノラマ」「タイムラプス」「エキスパート」があります。カメラ解像度の切り替えはなく、サイズ(4:3、1:1、16:9、全画面)の切り替えのみ。ビデオは1080pか720pの切り替えのみと、とにかくシンプルです。
幾つか作例を載せますが、画質は価格相応。晴れた日にスナップ写真を撮ったり、食事を撮影してSNSにアップしたり、といったライトな使い方なら十分でしょうか。夜景も撮ってみましたが、真っ暗ということはなく、まあまあそれなりに写りました。1万台で買える「あのOnePlus」のエントリーモデルということで、サブ用途などに最適かもしれません。海外旅行にまた行けるようになったときの、海外用スマホとして使う、というのもありでしょう。
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