楽天モバイルで「iPhone」の不正購入 楽天IDやクレジットカードの不正利用で
楽天モバイルが4月30日に販売を開始した「iPhone」について、不正に購入された事案が発覚した。第三者が不正に入手した楽天IDやクレジットカード情報などを用いて、iPhoneを不正購入したケースが考えられるという。楽天モバイルで端末単体を購入する場合、本人確認は行っていない。
楽天モバイルが4月30日に販売を開始した「iPhone」について、不正に購入された事案が発覚した。
同社によると、悪意のある第三者が不正に入手した楽天IDとパスワード、またはクレジットカード情報を用いて、iPhoneを購入したケースが考えられるという。なお、楽天モバイルから楽天IDやカード情報などの個人情報が漏えいしている事実はないとしている。被害件数や被害額は「確認中」とのこと。Android端末については、不正購入の被害は起きていない。
楽天モバイルのオンラインストアでiPhoneを購入する際、回線とセットなら契約者情報が本人確認書類と一致している必要があるが、端末単体で購入する場合は本人確認は行っていない。
楽天IDでログインすれば、楽天モバイルの支払いに登録しているクレジットカードで端末を購入できる。楽天IDとパスワードの流出元については、「他のサービスで使い回しているIDとパスワードを不正入手し、流用している可能性がある」(同社)。また、犯人が自分の楽天IDでログインし、不正入手したクレジットカードでiPhoneを購入することもできる。
同社は不正な製品購入の対策を強化しており、複数台購入している注文の一部を出荷停止にするなどの措置を取っているという。身に覚えのないクレジットカードやデビットカードの利用がある場合、カード会社に連絡をするよう呼び掛けている。加えて、パスワードの使い回しについても、パスワードリスト攻撃によって、個人情報の漏えいや不正購入の被害に遭う危険性があるため注意喚起している。
関連記事
なぜ楽天モバイルがiPhoneを扱えるようになったのか? そのインパクトを解説する
本格参入から約1年、楽天モバイルがついにiPhoneの取り扱いを開始する。本体価格は4キャリアで最安にすることで差別化を図った。ネットワーク面での連携することで、既存のiPhoneユーザーにもメリットをもたらす。楽天モバイルのiPhone 12やiPhone SEをお得に利用できるユーザーは?
楽天モバイルが4月30日からiPhoneを取り扱う。ラインアップは「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone SE(第2世代)」。新規契約者に対しては、実質2万円の割り引きも用意しているが、既存ユーザーにとってはメリットが薄いかもしれない。楽天モバイルが「iPhone」の正規販売を開始 4月30日発売
楽天モバイルが、iPhoneを正式に取り扱うことになった。AirTagも販売するという。iPhoneの正式取り扱いに伴い、iPhone 6s以降の既存モデルも同社回線に正式対応する。「iPhone 12」で楽天モバイルのSIMは使える? 物理SIMとeSIMで試してみた
楽天モバイルのSIMは、iPhoneでも一部機種で利用できる。では、発売されたばかりの「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」ではどうか。手元にあるiPhone 12 Proで、物理SIMとeSIMを試してみた。「楽天モバイル」のSIMはiPhoneでも利用できる? 実際に試してみた
楽天モバイルは、同社が扱っていないスマートフォンに向けてAPN情報を公開している。特に気になるのがiPhoneの利用だ。iPhoneにSIMを入れ替えて利用できるのだろうか。早速、手持ちの「iPhone 11 Pro Max」で試してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.