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楽天モバイルのiPhone 12やiPhone SEをお得に利用できるユーザーは?

楽天モバイルが4月30日からiPhoneを取り扱う。ラインアップは「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone SE(第2世代)」。新規契約者に対しては、実質2万円の割り引きも用意しているが、既存ユーザーにとってはメリットが薄いかもしれない。

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 楽天モバイルが4月30日からiPhoneを取り扱う。ラインアップは「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone SE(第2世代)」。

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いよいよ楽天モバイルがiPhoneを扱う

 これまで、iPhoneを取り扱う日本のキャリアはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに限られていたが、そこに楽天モバイルが加わった。楽天モバイルの累計契約申込数は2021年4月で390万を超えた。特に、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表してから申込数が急増し、2021年1月時点の220万から3カ月で170万伸びた。Appleが、こうした楽天モバイルユーザーの伸びを評価した側面も大きそうだ。

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申込数は4月時点で390万を超えた

 Rakuten UN-LIMIT VIは1GBまでは0円で運用でき、20GB以降はどれだけ使っても月額3278円(税込み、以下同)で使い放題となる。4Gの人口カバー率は2021年夏頃に96%に達する見込み。5Gエリアはまだ局所的だが、2021年3月には5G基地局を全国で1000以上展開し、47都道府県で5Gが利用可能となった。4月には総務省から5G用の1.7GHz帯(東名阪以外)の追加割り当てが決まり、2021年第2四半期にはSA(スタンドアロン)の5Gを導入する予定だ。

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5Gサービスの状況

 楽天 常務執行役員 兼 CMOの河野奈保氏は、iPhoneの本体価格が4キャリアで最安値であることをアピールする。例えばiPhone 12の64GBは10万1176円で、ドコモの10万1376円、auの10万3430円、ソフトバンクの11万880円より安い。iPhone SEの64GBは5万5170円で、こちらもドコモの5万7024円、auの5万5270円、ソフトバンクの5万7600円より安い。

 ただしドコモ、au、ソフトバンクは分割払いで購入して端末を返却すると、残債を免除するプログラムを提供している。楽天モバイルはこのようなプログラムは提供しておらず、このプログラムを加味すると、3キャリアで購入する方がお得になる可能性が高い。

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本体価格が4キャリアで最安であることをアピールするが、端末購入補助は加味していない

 iPhone 12 Proを48回払いで購入すれば、本体価格の2654円と20GB超えの月額料金3278円を合わせて、月額5932円で楽天モバイルのデータ通信がiPhone 12 Proで使い放題となる。これが1GB以下なら、端末の割賦代金で済む。

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iPhone 12 ProとRakuten UN-LIMIT VIで20GB超えの通信をする場合の価格

 今回、注目したいのが、これから新規で楽天モバイルに申し込む場合だ。楽天モバイルはiPhone発売記念キャンペーンとして、Rakuten UN-LIMIT VIに初めて申し込むと5000円相当のポイントを還元し、かつiPhoneを一緒に購入すると1万5000円相当のポイントを還元する。これらは全て新規契約者のみを対象としている。

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新規契約者に対しては、実質2万円を還元する

 一方、Apple直販のiPhoneの方が楽天モバイルのiPhoneよりも安いため、既存の楽天モバイルユーザーは、Apple直販のiPhone 12やiPhone SEを購入した方がいいだろう。例えばApple直販の場合、iPhone 12 64GBは9万4380円(楽天モバイルは10万1176円)、iPhone SEの64GBは4万9280円(楽天モバイルは5万5170円)となる。

 既に楽天モバイルをiPhoneで利用している場合、4月30日以降、iOS 14.4以降/iPhone 6s以降のモデルは、楽天モバイルのスマートフォンとして正式に対応する。現状、楽天モバイルをiPhoneで使う場合、APNを手動で設定する必要があるが、4月30日以降はこれが不要になる。またiPhone 12シリーズでは現在、楽天モバイルの5Gを利用できないが、4月30日以降は5Gに対応する。

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iOS 14.4以降/iPhone 6s以降のモデルが楽天モバイルのネットワークに正式対応する

 eSIM対応iPhone(SIMロックフリー)を利用している場合、オンラインで本人確認をするeKYCを利用することで、申し込み完了後、最短5分で即時開通するという。物理SIMを利用する場合は郵送となり、最短2日で開通するとのこと。

 河野氏は「iPhoneを楽天モバイルのネットワークで利用できるので、ワクワクしている。iPhoneをどこよりも安く、どなたにも最適なワンプランで」とアピールした。実質2万円の割り引きもあり、これから楽天モバイルの契約を検討している人にとっては朗報といえる。

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