auケータイを振り返る 「音楽のau」や「au design project」などで印象的なモデルが多数:ITmedia Mobile 20周年特別企画(2/3 ページ)
ITmedia Mobileの20年を振り返る企画として、auのケータイを振り返る。端末のデザインに注力した「au design project」では「INFOBAR」や「talby」といった個性はモデルが登場。回転2軸やサイクロイド機構など、ユニークな形状を採用したモデルも多かった。
ユニークな機構を採用したモデル、カメラケータイが続々登場
2000年代半ば以降、携帯電話の機能がハイレベルで安定するようになると、au design project以外の製品でも、形状や機構、デザインに特徴のある端末も登場した。
三洋電機製「W21SA」(2004年)は、au初の回転2軸ヒンジを採用したモデルで、録音機能付きのFMラジオ、写真や動画をテレビで再生できるテレビ出力機能を搭載していた。日立製「W22H」(2004年)はau初のスライド式モデルだ。2005年には耐水・耐衝撃性能を備えるG'zOne初の2つ折りケータイ「G'zOne TYPE-R」(カシオ製)が登場。背面の丸いサブ液晶が印象的だった。
初のワンセグケータイ「W33SA」(2005年)も回転2軸スタイル。2006年発売のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現ソニー)製の「W44S」は、縦にも横にも開ける「モバイルシアタースタイル」、シャープ製の「AQUOSケータイ W51SH」(2007年)はディスプレイ側を横向きに倒せる「サイクロイド機構」を採用し、ワンセグを快適に見られるようにした。また、カシオ製「W41CA」(2006年)は内蔵コンテンツのアデリーペンギンが好評で、後継機にも引き継がれた。
カメラやディスプレイ、音楽機能が進化し、カメラやテレビのブランドを冠したケータイも登場し始めた。auはいち早く着うたを始めた他、音楽配信サービスの「LISMO」を展開していたこともあり“音楽のau”と呼ばれ、ソニー・エリクソン製の「ウォークマンケータイ W42S」(2006年)や「ウォークマンケータイ W52S」(2007年)、2008年には超小型ケータイ「Walkman Phone, Xmini」が登場した。また、東芝製の「MUSIC-HDD W41T」(2006年)は4GBのHDDを搭載し、2000曲を持ち歩けるとアピールした。
カメラブランドを冠したモデルには、ソニー・エリクソン製の「Cyber-shot ケータイ」、カシオ製の「EXILIMケータイ」、日立製の「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(2009年)がある。また、テレビのブランドを冠したモデルには前述のAQUOSケータイの他、日立製の「Woooケータイ」、ソニー・エリクソン製の「BRAVIA Phone」、東芝製の「REGZA Phone」があった。
なお、2009年春モデルからauケータイの型番ルールが変更された。CDMA 1X WIN対応端末に付けられていた「W」がなくなり「xx000」(xxはメーカー名)といった形に。「000」はメーカーごとの単純な通し番号となった。
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