調査リポート
防災系アプリは約半数がインストール、シニア層の割合が高い傾向 ドコモの調査
NTTドコモのモバイル社会研究所が、防災に関する調査結果を発表。スマートフォン所有者のうち防災系アプリを1つ以上インストールしている人は47.3%で、種類は「Yahoo!防災アプリ」が最多となった。
NTTドコモのモバイル社会研究所は、8月18日に防災に関する調査結果を発表した。調査対象は全国15~79歳の男女で、有効回答数は8837。2021年1月に行ったものとなる。
スマートフォン所有者のうち、防災系アプリを1つ以上インストールしている人は47.3%。インストールしているアプリの種類は「Yahoo!防災速報」が32.6%で最も多く、次いで「NHKニュース・防災」が15.0%となった。
防災系アプリをインストールしている人の特性を統計的手法で分析した結果「年齢」「防災意識(災害への備え/避難訓練への参加/ハザードマップの認知など)」との関係が高く、特に「シニア層」「防災意識が高い人」ほどインストールしている。
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スマートフォン所有時期と防災系アプリのインストール率を比較すると、シニア層はスマートフォンを直近で所有したユーザーは長く所有しているユーザーと比べて防災系アプリのインストール率が10ポイント以上低い。また、防災系アプリを年代別に比較すると「NHKニュース・防災」「防災情報 全国避難ガイド」「自治体作成」はシニア層のインストールが高いことが分かった。
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