幅68mmの小型スマホ「Xperia 5 III」が11月中旬以降に発売 日本限定カラーも
ソニーが9月30日、新型スマートフォン「Xperia 5 III」の国内投入を発表。11月中旬以降の発売を予定している。フラグシップモデル「Xperia 1 III」と同等のカメラや4500mAhバッテリーをコンパクトなボディーに凝縮。日本限定カラーとしてフロストブラックとフロストシルバーを用意する。
ソニーが9月30日、新型スマートフォン「Xperia 5 III」の国内投入を発表。11月中旬以降の発売を予定している。
Xperia 5 IIIは、フラグシップモデル「Xperia 1 III」とほぼ同等のカメラを搭載しながら、幅68mmのコンパクトなボディーを実現した5Gスマートフォン。カラーはグローバルでも発表済みのグリーンとピンクに加え、日本限定カラーとしてフロストブラックとフロストシルバーを用意する。
アウトカメラは、1200万画素の広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズの3つで構成される。Xperia 1 IIIと同じく望遠レンズは70mmと105mmに焦点距離を切り替えられる可変式となっており、広角の24mm、超広角の16mmと合わせ、4つの焦点距離で撮影できる。3倍の光学ズームが可能になり、より遠くの被写体も鮮明に撮影できるようになる。望遠レンズはデュアルPD(フォトダイオード)センサーによって動く被写体も強く、1/2.9型センサーとF2.3(70mm)とF2.8(105mm)のレンズによって、薄暗い場所にも強いことをうたう。
ソニーのデジタル一眼カメラ「α」の技術を活用した機能も豊富に搭載。子供やペットの瞳にピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」、タップした被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」、AF/AE(自動露出)追従の20コマ/秒の高速連写機能を利用できる。これらα譲りの機能と基本的な撮影機能は、カメラアプリ「Photography Pro」に統合した。
Xperia 1 IIIとの違いは、深度情報を用いて被写体を追従する「3D iToFセンサー」を搭載していないこと。Xperia 1 IIIの「リアルタイムトラッキング」はXperia 5 IIIではオブジェクトトラッキングとなっている。機能はほぼ同じだが、被写体を追従する精度が異なるという。
ディスプレイの上部と下部には「フルステージステレオスピーカー」を搭載。ワイヤレスイヤフォンでハイレゾ音源を楽しめるLDACや、音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」もサポートする。3.5mmイヤフォンジャックも搭載しており、有線ヘッドフォンの最大音圧が「Xperia 5 II」から40%向上している。ソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」や、対応ストリーミングサービスなどの音源を立体的なサウンドに変換する「360 Spatial Sound」にも対応する。
ディスプレイは、アスペクト比が21:9の6.1型フルHD+有機ELを備えており、最大120Hzの駆動に対応する。強化ガラスとしてCorning Gorilla Glass 6を採用する。プロセッサはSnapdragon 888、メインメモリは8GB、内蔵ストレージは128GBを備える。4500mAhのバッテリーを内蔵しており、約30分で50%までの急速充電や、3年使っても劣化しにくいことをうたう。指紋センサーは側面に搭載している。
ゲームを快適にプレイするための機能も充実させた。暗いシーンでも明るく表示する「L-γ レイザー」、帯域ごとに音量を調整する「オーディオイコライザー」、雑音を除去するボイスチャットマイクの最適化、120Hz駆動に合わせて120fpsで録画する「ハイフレームレート録画」などを用意。ボタンを押した約30秒前から録画し、決定的な瞬間を逃さない「RTレコード」も新たに搭載した。
本体サイズは68(幅)×157(高さ)×8.2(奥行き)mm、重量は168g。5GはSub-6のみサポートしており、ミリ波は対応しない。またeSIMやワイヤレス充電にも対応していない。
Xperia 5 IIIは2021年4月にXperia 1 IIIと同時に発表しており、海外では2021年初夏の発売を予定していたが、「製品の主要な部品が不足している関係で発売に遅れが生じている」(ソニー)ことから、他国でも発売していないという。結果的に、春に「1」を冠するフラグシップモデルを、秋に「5」を冠するコンパクトモデルを発売するという例年通りの投入となった。
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