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キングソフトがクラウドベースのオフィススイート「WPS Docs」をリリース 無料版(広告あり)も用意
キングソフトのオフィススイート「WPS Office」のクラウド版が登場する。Webブラウザベースのインタフェースも用意し、クラウドストレージを利用することでドキュメントなどの共同編集も行えることが特徴だ。広告が表示されることを条件に、Webブラウザで利用できる無料版も提供される。
キングソフトは9月30日、クラウドベースのオフィススイート「WPS Docs」の提供を開始した。Webベースで利用できる無料版(広告表示あり)と、「WPS Office」のデスクトップアプリも利用できる有料版(広告表示なし)が用意されており、有料版のライセンス料金(税込み)は1年間で4650円、または6カ月間で2520円となる。
WPS Docsの概要
WPS Docsは、WPS Officeのクラウド版で、時間、場所やアクセス方法を問わず利用できることが特徴だ。クラウドストレージを利用してドキュメントを複数のユーザーで共同/同時編集することも可能だ。
対応するプラットフォームは以下の通り。
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- Windows(Windows 8.1以降)(※1)
- Mac(macOS 10.12以降)(※1)
- Androidスマートフォン/タブレット(Android 5.0以降)
- iPhone/iPad(iOS/iPadOS 12.0以降)
(※1)有料版でデスクトップアプリをインストールする場合は、ストレージに1.5GB以上の空き容量が必要
ファイルの保存や共有に利用するクラウドストレージは、無料版で1GB、有料版で20GBを利用できる。利用に当たってはアカウントの作成が必要だが、以下のWebサービスのアカウントを持っている場合は、それを利用したログインにも対応する。
- Apple ID
- LINE
- Dropbox
クラウドストレージを利用すると、複数ユーザーによる共同/同時編集もできる。ユーザーごとに編集できる領域を設定することも可能で、過去のファイルも「当日中」「過去3日間」「過去7日間」とさかのぼって確認できる
編集/閲覧に対応するドキュメントは以下の通り。
- .docx(Wordドキュメント)
- .xlsx(Excelシート)
- .pptx(PowerPointプレゼンテーション)
- .pdf(PDFファイル、※2)
(※2)編集は、有料版でデスクトップアプリを利用した場合のみ可能
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