「Mi 11 Lite 5G」のプロセッサとカラバリを変えた「Xiaomi 11 Lite 5G NE」が登場:山根康宏の海外モバイル探訪記
日本にも投入されたフラグシップモデル「Xiaomi 11Tシリーズ」と同時に海外で発表されたモデルが「Xiaomi 11 Lite 5G NE」です。このXiaomi 11 Lite 5G NEは実は既に販売中の「Mi 11 Lite 5G」のマイナーチェンジモデル。プロセッサがSnapdragon 780GからSnapdragon 778Gへと変更されています。
日本にも投入されたフラグシップモデル「Xiaomi 11Tシリーズ」と同時に海外で発表されたモデルが「Xiaomi 11 Lite 5G NE」です。Xiaomiは9月以降、上位モデルは「Mi」のブランドをやめ、メーカー名である「Xiaomi」を頭に冠していますが、このXiaomi 11 Lite 5G NEは実は既に販売中の「Mi 11 Lite 5G」のマイナーチェンジモデル。よく見ると名前は似ていますね。型番に付けられた「NE」はNew Editionの略で、今後マイナーチェンジモデルは同様にNEの名を付けていくのかもしれません。
本体の形状はMi 11 Lite 5Gと同じです。6.55型ディスプレイに2000万画素のパンチホール型インカメラを搭載。バッテリーも4250mAhで同等。大きく変わったのはプロセッサで、Snapdragon 780GからSnapdragon 778Gへと変更になりました。この変更は仕様を変えるためというよりも、昨今の半導体不足により確保できるプロセッサの量に制限があったためとも考えられます。
本体サイズも75.7(幅)×160.5(高さ)×6.8(奥行き)mmと変わっていません。ただし重量が158gと、Mi 11 Lite 5Gの159gより1g軽くなりました。これはどうやらプロセッサの変更によるものと考えられますが、もしかすると内部のパーツの一部も変更になっているのかもしれません。とはいえ、持った感じでは、その重量差は分かりません。
本体カラーはMi 11 Lite 5Gを踏襲しています。Mi 11 Lite 5Gはミントグリーン、シトラスイエロー、トリュフブラックという3色を用意しており、背面はつや消しの透明素材で覆った2層構造のような仕上がりとしていました。グリーンとイエローは涼しげな色合いが夏向きというイメージだったでしょう。
Xiaomi 11 Lite 5G NEも同等の仕上げで、カラバリは4色になっています。こちらは トリュフブラック、バブルガムブルー、ピーチピンク、スノーフレークホワイトと兄弟モデルと思える色合いです。
トリュフブラックは、どうやらMi 11 Lite 5Gと同じ仕上げで、ベーシックな色合いということでこの色はそのまま引き継がれたようです。
イメージが大きく違う色がピーチピンクとスノーフレークホワイトの2色。ピンクは淡い色合いで女子受けしそうですね。またスノーフレークは雪が舞うような模様が入っており、ちょっとおしゃれな感じ。これからの時期にあえて白いモデルというのもいいかもしれません。
その他、Mi 11 Lite 5Gはメモリ+ストレージ構成が6GB+128GBと8GB+128GBの2モデルしかありませんでしたが、Xiaomi 11 Lite 5G NEはストレージ容量を増やした8GB+256GBも追加され、バリエーションが増えました。microSDが使えるとはいえ、動画をよく撮影する人などは大容量モデルを買っておくと安心でしょう。日本で発売されたMi 11 Lite 5Gは6GB+128GBモデルのみですが、もしもXiaomi 11 Lite 5G NEが投入されることがあれば、ぜひ256GBモデルも発売してほしいものです。
カメラの性能やUI(ユーザーインタフェース)も変わりはなく、Mi 11 Lite 5GとXiaomi 11 Lite 5G NEの区別は本体の色くらいでしか分かりません。Xiaomiとしても、いたずらに形状を変えることなく、2021年のミドルハイレンジの5GモデルはMi 11 Lite 5GとXiaomi 11 Lite 5G NEを同じモデルとして年間通して販売するのでしょう。なお、香港や他の国でも両モデルはしばらく併売、Mi 11 Lite 5Gは在庫がなくなり次第フェードアウトしていくようです。
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