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「3日間15GB」の速度制限を撤廃したWiMAX +5G 本当に制限は掛からない?5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/4 ページ)

UQコミュニケーションズの「WiMAX +5G」において、2月から定量的な通信容量制限が撤廃され、制限に抵触した場合も混雑しない限りは通信速度制限を掛けなくなったそうです。本当に制限は掛からないのでしょうか? 過去の制限を振り返りつつ、実際に試してみることにしましょう。

 UQコミュニケーションズ(以下「UQ」)が2月1日、通信サービス「WiMAX +5G」における通信制限ルールの一部を変更しました。

 これまでは当日を含まない(前日までの)直近3日間で合計15GB以上通信すると混雑時間帯(18時頃~翌日2時頃)に上下最大1Mbps程度の通信制限を一律に適用していました。これを通信容量の定量的なしきい値を撤廃した上で、混雑時間帯の一律制限を取りやめることになったのです。この変更は、au(KDDIと沖縄セルラー電話)を含むWiMAX +5Gを利用するMVNOにも同様に適用されます。

 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」では、UQの通信サービスにおける通信容量制限の歴史を振り返ってみた上で、実際に通信速度が掛からないのか確かめてみます。

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WiMAX +5Gに対応するワイヤレスホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」

「使い放題」がウリだった初代WiMAX

 UQの初代通信サービス「UQ WiMAX」では、月間通信容量はもちろん、短期間における通信容量制限も特に設けられていませんでした。実際は極端な通信をすると通信制限が掛かる場合もありましたが、事実上完全な“データ使い放題”のサービスとして提供されていました。

 当時の対応端末は、モバイルルーターやPCなどに直結できるUSBドングルが多かったのですが、各種制限がないことを生かして自宅で固定インターネット回線代わりに使う人も少なくありませんでした。そのこともあってか、持ち運びを前提としない(バッテリーを備えない)ワイヤレスホームルーターも比較的早い段階で登場しています。

 筆者も一時期、WiMAX回線を自宅の固定インターネット回線代わりに使っていました。制限がないことも手伝って、当時はとても便利に使っていました。


筆者がかつて使っていたWiMAX対応モバイルルーター「URoad-SS10」(シンセイコーポレーション製)。外出先はもちろん、自宅でも特に制限なく使えたのはありがたいものでした
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