「3日間15GB」の速度制限を撤廃したWiMAX +5G 本当に制限は掛からない?:5分で知るモバイルデータ通信活用術(4/4 ページ)
UQコミュニケーションズの「WiMAX +5G」において、2月から定量的な通信容量制限が撤廃され、制限に抵触した場合も混雑しない限りは通信速度制限を掛けなくなったそうです。本当に制限は掛からないのでしょうか? 過去の制限を振り返りつつ、実際に試してみることにしましょう。
UQのWiMAX +5Gの通信制限は本当に緩和したの?
というわけで、定量的な通信速度制限を撤廃したWiMAX +5Gですが、「本当に制限は緩和されたの? 実は以前よりも厳しい制限になったんじゃ……」といぶかしむ人もいるでしょう。そこで、実際に直近3日間で15GBを超える通信を行ったWiMAX +5G回線で夜間の通信を試してみることにしました。
21.23GB通信した翌日の18時過ぎからテストを開始します。まず、高解像度のストリーミング動画を見てみました。普通に途切れることなく見られます。
次に、手持ちのMacでmacOSのソフトウェア更新をしてみます。スイスイとGBクラスのデータをダウンロードし、普通に終わりました。
その後、Macを介して「Speedtest.net」にアクセスして通信速度を測ってみました。下りは170Mbps弱、上りは32Mbps程度という結果でした。制限が掛からない時間帯とそれほど変わらない速度で通信できています。
このように、夜間の混雑時間帯でも高速に通信できるようになったことは間違いないようです。
関係者に話を聞いた所、2月1日以降の通信速度制限はネットワークの混雑状況(トラフィック)を勘案して都度設定する運用となり、制限が掛かった場合でも従来よりも厳しい制限はしない(制限時の通信速度は従来と同様になる)とのことです。具体的なしきい値が設けられていないことに不安は覚えるものの、極端にたくさんの通信をしない限りは安心して使えるようになったといえるでしょう。
ただ、このポリシー変更は、全てのユーザーにとって諸手を挙げて喜べることかと聞かれると、それは疑問です。
もちろん、今までの通信品質を保てる前提で制限を緩和するなら、使い勝手が良くなるのでユーザーにとっても喜ばしいことです。しかし、この制限緩和で全体的なトラフィックが増えると、平均の品質が悪化してしまう可能性もあります。関係者の言うようにトラフィックのコントロールをしっかりとできていれば問題にならないと思いますが、これまで一律の通信速度制限によって守られていたネットワーク品質が、時間帯や場所によっては低下する可能性がある点は、ユーザーとしても考慮する必要があります。
もちろん、そんなことを気にせずにいつでも、どこでも、どんな使い方でも必要十分な通信が利用できれば、ユーザーとしては理想ですね。
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