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キャッシュレス決済の拡大に「デビットカード」が欠かせない理由(2/2 ページ)

銀行口座に直結して支払時にすぐさま口座から現金が引き落とされるデビットカードが拡大している。特に国際ブランドが利用可能なブランドデビットが急伸しており、世界におけるVisaブランドのデビットカード取扱高はクレジットカードを超えている。国内ではクレジットカードの伸びは頭打ちだが、デビットカードはまだ成長の余地が残されている。

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頭打ちのクレカに対し、成長する余地の大きいデビットカード

 日本では、クレジットカードの発行枚数が3億枚に達したといわれており、伸びは頭打ちになっている。それに対してデビットカードは、Visaブランドだけながら発行枚数は1770万枚にとどまる。デビットカードは、米国で20年、欧州で10年は日本より先行しているとVisaの寺尾氏。例えば英国では2017年にデビットカードの取引件数が現金を上回り、決済手段として最多になったという。


世界では、VisaクレジットカードよりもVisaデビットの利用金額が上回り、取引件数でも66%がデビットカードになった

英国では現金よりもデビットカードの利用件数の方が多くなっている

 日本でも、今後10年単位で見れば同様にデビットカードが普及するとみており、千葉銀行以外の金融機関も同様にデビットカードに力を入れていくだろう。Visaではクレジットカードに続いて、金融機関と協力しながらデビットカードの普及に注力していく考えだ。


日本ではVisaデビットの発行枚数は1770万枚にとどまる

しかし取扱高はここ10年で20倍と急拡大しており、今後のさらなる拡大に向けて取り組みを進めていく
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