eSIMを再発行して新しいスマホに移す方法:ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル編
iPhone 14を購入するにあたり、eSIMを再発行するという人も多いだろう。そこで、サービスごとにeSIMのプロファイルを再発行する方法をまとめた。今回は、ドコモ、ahamo、au、ソフトバンク、楽天モバイルのケースを取り上げる。
iPhone 14シリーズが9月16日に発売され、既に購入した人や、これから購入する人もいるだろう。iPhoneといえば、スマートフォンの中でも早くからeSIMに対応しており、今回のiPhone 14シリーズもnanoSIMとeSIMのデュアルSIM対応となっている。
物理SIM(nanoSIM)の場合、SIMロックの掛かっていない端末なら、SIMを入れ替えればそのまま通信ができるが、eSIMの場合、物理的なSIMではないので、通信に必要なプロファイルを再発行する必要がある。eSIMは既に4キャリアや一部のMVNOが提供しているが、厄介なのが、再発行する方法や手数料の有無がサービスによって異なる場合が多いこと。
そこで、サービスごとにeSIMのプロファイルを再発行する方法をまとめた。今回は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのケースを取り上げる。料金は全て税込み。
ドコモ
ドコモは2021年10月25日からオンラインでのeSIM再発行の受付を停止していたが、2022年9月14日に再開した。料金プラン「ギガホ」や「ギガライト」を契約している場合、ドコモオンラインショップでeSIM再発行の手続きができる。
eKYCによる本人確認は不要で即日再発行ができるが、機種変更前の端末にSMSで届く2段階認証が必須となる。手続き完了後に送られてくるSMSに記載された「確認コード(認証番号)」を入力することで、プロファイルのダウンロードが可能になる。プロファイルはドコモのWebサイトからダウンロードする。
ドコモショップでも再発行の手続きは可能で、ギガホやギガライトを契約している場合、手数料は発生しない。
au
オンラインの場合、auは「My au」から再発行の手続きができる。My auで「eSIM再発行を申し込む」を選択して申し込んだ際、画面に表示される「申込番号」を控えておく。その後、新しい端末でMy auアプリをインストールしてログインする。古い端末に認証用URLが送付されるので、2段階認証を行い、手続きページで申込番号を入力して回線切り替えとプロファイルのダウンロードを行う。
ちなみにauは、他のデバイスにQRコードを表示させる必要はなく、スマホだけでプロファイルをダウンロードできる。
iPhoneからiPhoneにeSIMを再発行する場合、iOS 16向けの新機能「eSIM クイック転送」を利用することで、iPhoneの操作のみでeSIMのプロファイルを移行できる。
オンラインでの変更やeSIM クイック転送を用いる場合、本人確認は不要で、手数料も発生しない。基本的に即日発行できるが、受付時間が決まっており、1時~2時または7時~23時ならすぐに再発行できる。
手数料で注意したいのが、4Gから5Gに契約変更する場合は、My auやeSIM クイック転送を用いた場合でも3300円の手数料が掛かること。例えばiPhone 11からiPhone 14に変更する場合、iPhone 11は5Gには対応していないため、4Gから5Gへの契約変更となり、手数料が掛かる。
auショップで手続きをする場合、再発行後に使う回線が4G→4Gまたは5G→5Gで変更なければ2200円、4G→5Gまたは5G→4Gなどの契約変更だと3300円の手数料が掛かる。その際、別途本人確認手続きが必要になる。
ソフトバンク
オンラインの場合、ソフトバンクは「My SoftBank」からeSIMを再発行できる。eKYCは不要だが、登録したメールアドレスあてに送られたセキュリティ番号を入力して申し込み、その後送られてきたURLから別のデバイスでQRコードを表示させ、スマートフォンでプロファイルをダウンロードすればよい。
手数料は発生せず、即日再発行できるが、21時~9時は受付を行っていないので注意したい。
店頭で再発行する際は手数料として3300円が発生し、本人確認書類の提示も必要になる。
楽天モバイル
楽天モバイルもiOS 16のeSIM クイック転送に対応しており、iPhoneのみの操作でeSIMを移行できる。
オンラインで再発行する場合は「my 楽天モバイル」を利用する。my 楽天モバイルのアプリやWebサイトにスマートフォンからアクセスし、サブメニューの「契約プラン」から「各種手続き」→「SIM交換を申請する」にアクセスし、「SIM交換・再発行の理由」で「その他」を選び、「eSIM」を選択すればよい。
その後、「[楽天モバイル] eSIMプロファイルダウンロードのお願い」という件名のメールが届くので、my 楽天モバイルにアクセスして、別のデバイスで表示したQRコードからプロファイルをダウンロードする。
いずれの方法も、即日発行できる。eKYCは必要なく手数料も発生しない。
店頭でも再発行は可能。手数料はかからず、簡易的な本人確認を実施しているとのこと。
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