ドコモ、au、ソフトバンク、楽天の「光回線サービス」は何が違う? お得度と注意点まとめ(1/4 ページ)
2022年も下半期に入り、引っ越しのためにインターネット回線を引く必要が生まれた人も大井だろう。さまざまな事業者がインターネット回線を提供しているが、MNOキャリア4社の光サービスはどんなサービスを提供しているだろうか。
2022年度は間もなく下半期に入ります。「引っ越しのためにインターネットを引く必要が生まれた」という方、あるいは「既にインターネット(またはモバイルWi-Fiルーター)を使っているが、速度が遅いため、他のサービスへの切り替えを考えている」という方もいると思います。
各事業者がさまざまなサービスを提供していますが、この記事では、「ドコモ光」「auひかり」「SoftBank光」「楽天ひかり」など、各通信キャリアの名前がついている光回線サービスの概要(料金プラン、スマートフォンとのセット割引、工事費)をまとめています。なお、ドコモ光、SoftBank光は最大通信速度が10Gbps、auひかりは最大通信速度が10Gbps、5Gbpsのプランがありますが、対応エリアは一部地域に限られますので記事で扱うサービスは最大速度1Gbpsのみとします。
また「光回線の速度が遅い・速い」は議論が尽きないテーマです。速度が速い光回線の選び方についても関心が高い方も多いでしょう。簡単ではありますが、この記事ではインターネット速度が速くならない要因についてもいくつかピックアップしています。ご自身で解決できるもの・解決できないものがありますが、少しでも対処法を知っていただければと思います。記事内の表記は全て税込みです。
各種キャンペーンについては、各通信キャリアが公式に発表しているもので、工事費、基本料金割引に関するもののみ記事で取り扱っています。キャッシュバックや割引内容は各代理店によって異なります。
大手通信キャリア唯一、新規工事費が無料のドコモ光
NTT東西の光回線を利用してサービス提供しているドコモ光は「光コラボレーション事業者(以下光コラボ)」と呼ばれています。対応エリアはNTT東西のフレッツ光と同じで、「ドコモ光1ギガ」の月額料金は戸建タイプが「タイプA」で5720円(2年定期契約。解約金は5500円)と「タイプB」で5940円(2年定期契約。解約金は5500円)。マンションタイプが「タイプA」で4400円(2年定期契約。解約金は4180円)と「タイプB」で4620円(2年定期契約。解約金は4180円)です。
戸建タイプ、マンションタイプそれぞれ定期契約なしの契約を結んだ場合は、それぞれ月額料金が1650円、1100円高くなります。なお、固定電話サービスを利用する場合は、別途550円毎月かかります。
このように戸建タイプ、マンションタイプにはそれぞれ「タイプA」「タイプB」と2種類の月額料金が用意されていますが、これは提携するプロバイダーによって料金が異なるためです。なお、ドコモ光が提携している地域のケーブルテレビ事業者をプロバイダーに選定することもできる「タイプC」を選択することもでき、その場合は戸建タイプが5720円(2年定期契約)、マンションタイプが4400円(2年定期契約)で利用できます。
ドコモ光のプロバイダーは合計23種類(2022年9月21日時点)。各プロバイダーによって、還元されるキャッシュバック額、訪問サポートの内容、セキュリティサービスの内容などが異なります。さらにドコモ光の受付窓口である販売代理店によってもその内容は異なります。「どのプロバイダーを選べばいいか?」については、キャッシュバックの金額も重要ですが、それ以上に通信速度に関係してくる「IPv6(IPoE)接続」や「IPv4 over IPv6接続」に対応しているプロバイダーを選択することが重要です。
各プロバイダーの契約者数、設備によって通信速度は異なるため一概には言えませんが、通信速度が速いといわれているプロバイダーは「IPv6(IPoE)接続」や「IPv4 over IPv6接続」に対応しているところがほとんどだからです。ちなみに、上記の月額料金はプロバイダー込みの月額料金なので、NTT東西のフレッツ光のように別途プロバイダー料金を支払う必要はありません。
ドコモのスマートフォンとのセット割引である「ドコモ光セット割」は、5Gギガホプレミア、5Gギガホ、ギガホプレミア、ギガホなどのデータ大容量~無制限プランで毎月1100円割引、5Gギガライト、ギガライトなどのデータ量を使ったら使った分だけ支払う段階性料金プランで毎月550円または1100円の割引を永続して受けられます(1GBまでのステップ1は対象外)。新規受付が終了したプランでも、ドコモ光セット割が効くプランもあります。
そして、このドコモ光セット割は同一ファミリーグループ内の家族回線にも20回線まで適用させることができます。さらに、同一ファミリー割引グループ内での回線数に応じた割引「みんなドコモ割」、毎月のドコモの携帯電話の支払いをdカードにすることによって受けられる「dカードお支払割」とも併用が可能です。
ドコモ光の工事費は戸建タイプで1万9800円、マンションタイプで1万6500円。これがドコモ光新規工事料無料特典により無料になります(電話工事費、テレビ工事費、土日・祝日工事の追加工事料などは別途請求)。光回線を引くにあたっては、解約金(契約解除料)と共に工事費が契約時のネックになり得ますが、ドコモ光は工事費がかからないので、金銭的な負担は軽くなります。光回線の工事費が毎月の請求と同額の料金が割引される「実質0円」でなく、「完全0円」になる。これは大手通信キャリアの光回線の中ではドコモ光だけです。
関連記事
ドコモ光、7月から解約金を減額 2970円~5500円に
NTTドコモの「ドコモ光」は、7月1日から解約金を減額した新たな定期契約プランを提供開始。解約金が戸建プランは5500円(税込み、以下同)、マンションプランは4180円、従量(ドコモ光 ミニ)プランは2970円になる。auひかり、自宅内にメッシュWi-Fiを構築できる「おうちどこでもWi-Fi」10月3日から提供
KDDIは、10月3日からauひかりのWi-Fiサービス「おうちどこでもWi-Fi」を提供開始。ホームゲートウェイの内蔵無線LAN機能(親機)にWi-Fi6のアクセスポイント(子機)をあわせ、自宅内にメッシュWi-Fiを構築できる。「auひかり」の契約解除料を引き下げ 高速サービス解除料も撤廃
KDDIは、7月1日からインターネットサービス「auひかり」で契約解除料の引き下げや光ファイバー引き込み設備撤去の任意化など各種料金/提供条件を順次改定する。J.D.パワーのモバイルルーター/ワイヤレスホームルーター顧客満足度、ドコモがトップに
J.D.パワーは、7月12日に「2022年モバイルルーター/ワイヤレスホームルーターサービス顧客満足度調査」を発表。「通信品質・エリア」などで高い評価を得たNTTドコモがそれぞれトップとなった。動かせない「5Gホームルーター」 Androidスマホの「有線LANテザリング」を使えば問題解決?
大手キャリアが販売している5G対応のワイヤレスホームルーターには“動かせない”という大きな問題があります。Android 11以降を搭載するAndroidスマホの「イーサネット(有線LAN)テザリング」を使えば、スマホをルーター代わりに活用できるかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.