ドコモ、au、ソフトバンク、楽天の「光回線サービス」は何が違う? お得度と注意点まとめ(2/4 ページ)
2022年も下半期に入り、引っ越しのためにインターネット回線を引く必要が生まれた人も大井だろう。さまざまな事業者がインターネット回線を提供しているが、MNOキャリア4社の光サービスはどんなサービスを提供しているだろうか。
ソフトバンクだけでなく、Y!mobileにもセット割が効くSoftBank光
ソフトバンクが提供しているSoftBank光もドコモ光と同じく光コラボで、対応エリアはNTT東西と同じです。通信速度は最大1Gbps、月額基本料金は戸建住宅が5720円(2年契約。解除料は5720円)、集合住宅が4180円(2年契約。解除料は4180円)で、戸建住宅であればソフトバンク光テレビに加入すると5年契約5170円(解除料は5170円)も利用できます。
なお、戸建住宅と集合住宅それぞれ、定期契約なしの契約を結んだ場合は、月額料金が1210円高くなります。ドコモ光の場合は選択するプロバイダーによって基本料金が異なっていましたが、SoftBank光はプロバイダーを選択する必要がないため、定期契約における基本料金は上記のものだけです。ただし、契約する代理店によっては、キャッシュバックなどの条件が異なります。
SoftBank光を契約するメリットは、ソフトバンクの携帯電話とY!mobileのスマートフォンとのセット割引にありますが、上記の基本料金だけでは割引は適用されません。割引を受けるためには「光BBユニットレンタル(月額513円)」「Wi-Fiマルチパック(月額1089円)」「ホワイト光電話(月額513円)など」の3つのオプションに加入する必要があります。
個々で見ると高く感じますが、これらのオプションに加入し、ソフトバンクの携帯電話と「おうち割 光セット」、Y!mobileのスマートフォンと「おうち割 光セット(A)」を組むと3つのオプションあわせて月額550円で利用できます。まとめると、SoftBank光の毎月のランニングコストは以下の通りとなります。
SoftBank光 ランニングコストの例
- 戸建住宅(2年契約):5720円+550円=6270円
- 集合住宅(2年契約):4180円+550円=4730円
おうち割 光セット:ソフトバンクの携帯電話に1100円割引
ソフトバンクの携帯電話とのセット割である「おうち割 光セット」では、データ無制限プランの「メリハリ無制限」、使ったデータ量の分だけ支払う「データプランミニフィットプラン+」で毎月1100円の割引が永続して受けられます。新規受付が終了したプランでも、おうち割 光セットを組めるプランもあります(ただし、割引額は550円または1100円のいずれか)。そしてこのおうち割 光セットは、家族回線にも10回線まで適用させることができますし、家族割引に加入している回線数に応じた割引「新みんな家族割」とも併用が可能です。
おうち割 光セット(A):Y!mobileのスマートフォンに1188円割引
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileにも割引を適用させることができます。Y!mobileのスマートフォンとのセット割である「おうち割 光セット(A)」では、シンプルS/M/Lで1188円割引の割引を永続して受けられ、新規受付が終了したプランでも、おうち割 光セット(A)を割引を組めるプランもあります(ただし、割引額は550円、770円または1100円のいずれか)。
家族割引サービス内の家族回線にも10回線まで割引を適用させることはできますが、ソフトバンクと違い、Y!mobileの場合は、おうち割 光セット(A)と家族割引サービスの割引額を重複適用できません。
仮に、新規やMNPで家族そろってY!mobileに乗り換え、同時にSoftBank光に切り替えるという状況になったとき、おうち割 光セット(A)と家族割引サービスのどちらを組んだ方がいいのでしょうか?
- 家族割引サービスの割引は代表回線には適用されない(2回線目から適用)
- おうち割 光セット(A)の手続きをしても、割引が適用されるのは翌月から
- 家族割引サービスの割引が適用されるのは申込手続きしたその月から
これら3点を考えると、「初契約時に家族割引サービス、そして全回線でおうち割 光セット(A)の契約手続きをしておくこと」が正解になります。こうすることにより、家族分の全回線に対して割引を適用させることができます。さらに日がたち、自分以外の家族が全員他社に乗り換えて家族割引サービスを維持できなくなったとしても、SoftBank光を解約しない限り、自分の回線はおうち割 光セット(A)の割引を適用させ続けることができます。
工事費2万6400円だが、24回に渡って月額基本料金から割引される
SoftBank光の工事費は戸建住宅、集合住宅共通で2万6400円。ただ、マンションの場合、住環境によっては立ち合い工事が不要だったり、工事が必要であっても室内工事のみだったりするケースもあり、その場合の工事費は1万560円または2200円で済みます。工事費は一括で支払う必要はなく、2年契約であれば12回/24回、5年契約であれば12回/24回/36回/48回/60回に分けて支払うことが可能です。
仮に2万6400円を24回払いにすると、毎月1100円の工事費が前述した月額基本料金に上乗せされますが、今は「SoftBank 光 工事費サポート はじめて割」というキャンペーンにより、SoftBank光を新規で契約する場合は月額基本料金から1100円分の割引が24回に渡って適用されます(SoftBank光の月額基本料金が課金される月を1カ月目として3カ月目から24回に渡って割引が開始)。
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