4万円台ながら1億800万画素カメラを搭載 Xiaomi「POCO X4 Pro 5G」にドイツで触れる:山根康宏の海外モバイル探訪記
Xiaomiの「第三の柱」といえるPOCOシリーズでは、Redmiシリーズを上回る超コストパフォーマンスが売りのモデルを展開しています。ドイツの家電量販店で見かけた「POCO X4 Pro 5G」も、329.99ユーロ(約4万6000円)ながら高性能カメラを搭載しています。POCOのターゲット層はZ世代など若いユーザーなので、セルフィー用のインカメラを高画素にしているのです。
Xiaomiの「第三の柱」といえるPOCOシリーズでは、Redmiシリーズを上回る超コストパフォーマンスが売りのモデルを展開しています。日本ではSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したハイスペックな「POCO F4 GT」が発売されましたが、7万円台の価格はスペックを考えるとかなり割安でしょう。海外ではこのFシリーズ以外にも複数のモデルが販売されています。
ドイツの家電量販店で見かけた「POCO X4 Pro 5G」も、329.99ユーロ(約4万6000円)ながら高性能カメラを搭載しています。ディスプレイは6.67型でPOCO F4 GTと同じ。インカメラは1600万画素で十分高画質。POCOのターゲット層はZ世代など若いユーザーなので、セルフィー用のインカメラを高画素にしているのです。
背面はPOCOのコーポレートカラーのイエロー。そしてカメラ横の「POCO」のロゴが目立ちます。カメラは台座部分が背面の4分の1程度を占める大胆なデザインにしています。108MPと記載されているように1億800万画素カメラを搭載。この背面を見るだけで「POCOだ!」と分かるようなデザインは他の製品との差別化に成功しているといえます。
なお、ブラックボディーのカラバリもあります。こちらは一見すると目立たないデザインですが、やはりPOCOのロゴが大きく目を引きます。他にはブルーのモデルもあるようですが、3色ともカメラ台座部分のカラーはブラックで同じです。
側面を見ると、フレームは金属製。手に持ってみると金属のひやりとした質感がちょっと心地よく、高級感も味わえます。重量は205gですが手に持ってみると意外と軽く感じられました。なお、ブラックモデルはフレームの色もブラック。価格を考えると本体の作りはかなり上質だと感じられました。
本体上部にはヘッドフォン端子もあります。5Gに対応しますがコスパモデルということからか、有線ヘッドフォンへの対応は必須なのでしょう。バッテリーは5000mAhで67Wの急速充電に対応、満充電に要する時間は41分と高速です。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)はXiaomiのスマートフォンと共通です。メインカメラは普段はピクセルビニングにより1200万画素相当での撮影、1億800万画素へは「その他」モードから切り替えができます。動画は4K撮影非対応で1080pまでですが、プロセッサがSnapdragon 695 5Gなので抑えているのでしょう。
Redmiシリーズは「安さ」を重視していますが、POCOシリーズは安いながらも大胆なデザインで「楽しそう」というイメージを消費者にアピールできているように感じます。日本でもRedmiシリーズが続々と販売されていますが、POCOも種類を増やせばXiaomiユーザーもさらに増えていくかもしれません。POCOの他のモデルの日本投入にも期待したいものです。
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