連載
MVNOから始まった楽天モバイル そもそも「楽天」の由来は?:モバイルIT用語辞典
2014年にMVNOサービスとして始まった楽天モバイルだが、2022年現在は自社の通信網を構築しMNOの1キャリアとして加わっている。楽天モバイルが所属する楽天グループは1997年に設立し、同年5月にサービスを始めた「楽天市場」がもともとの姿だ。
2014年にMVNOサービスとして始まり、2019年10月にMNOの一員に加わった楽天モバイル。そのサービスを擁する楽天グループは、1997年にエム・ディー・エムとして創業し、同年5月に「楽天市場」のサービスを始めたのが元となっている。
楽天市場はECサイトが普及していなかった時代に「地方の小さな商店でも、PCに強くなくても、誰でも簡単に店を開けるようにしたい」というコンセプトから生まれた。当時の従業員は6人で、サーバは1台、店舗数は13だったという。
「楽天」の名前は、安土桃山時代に織田信長をはじめとした大名たちが開いた「楽市・楽座」により賑わった市場をネット上に作り、未来を信じて明るく前向きに「楽天」的に行こうという思いから名付けられたという。エム・ディー・エムは1999年に社名を楽天へ変更し、2021年4月に楽天グループとなった。
advertisement
ロゴに使用しているフォントは自社開発の「Rakuten Sans/Serif/Rounded/Condensed」の4フォントで、それぞれ異なるメッセージ性を表している。2018年に発表し2022年現在も使用している統一ロゴには、「はじまり」「ひとつになる」「一番、最高」「唯一」の意味を込めたナンバーワンの「一」を、スピーディーで革新的なイメージを感じられるシャープなデザインで描いている。
関連記事
ソフトバンクの由来は「ソフトの銀行」 ロゴマークは幕末の海援隊から
主要なMNOキャリアの1つであるソフトバンク。その社名は文字通り「ソフトの銀行」に由来し、さまざまな課題に対する答えを導く「イコール」マークとともに海援隊の旗をモチーフとしている。「au」に込められた意味は? 当初のロゴは「卵型」だった
主要なMNOサービスの1つであり、2000年からサービスを続けているau。KDDIの統一ブランドとして発足し、「A」と「U」にさまざまな意味を込めている。ドコモの「docomo」は何の略? 「どこでも」つながるから?
主要なキャリアの1つであるNTTドコモだが、その名前は何に由来しているのだろうか。2008年に一新したコーポレートカラーには専用の特別色を使用しており、さまざまな意味が込められている。慣れ親しんだ「iPhone」の「i」 どういう意味でつけられた?
iPhoneやiPad、iMacのユーザーにとっては慣れ親しんだ「i○○」という名称。だが、どうして「i」が名付けられているのかは意外と気にしていないもの。いったいどういう意味でつけられた言葉なのか。日本のケータイは、なぜ「ガラケー」と呼ばれた?
auは既にサービスを終了しており、ソフトバンクは2024年、ドコモは2026年に停波する3Gサービスなどを利用していたフィーチャーフォン。今でも4Gケータイとしてサービスを行っている端末はあるが、これらのフィーチャーフォンはどうして「ガラパゴスケータイ」(ガラケー)と呼ばれるようになったのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.