レビュー

「Xperia 1 IV」と「Xperia 5 IV」どちらを選ぶ? スペックから性能までを徹底比較(3/4 ページ)

ソニー製スマホのフラグシップは「Xperia 1」シリーズだが、その下として位置付けられている「Xperia 5」シリーズも機能面での差は少なく、コンパクトかつ片手持ちしやすいという利点がある。この兄弟といえる2モデルは、それぞれどんなユーザーに適しているのか。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

内蔵スピーカーの音質は、どちらも良好

 Xperia 1 IV、Xperia 5 IVともにスピーカーは、フロントパネルの上下に搭載している。横向きにすると左右からユーザーに向かって音が広がる仕組みだ。

 「YouTube Music」を聴き比べてみたが、音質にほとんど差は感じられなかった。実は、従来モデルでは、オーディオ性能はXperia 1が一歩リードしていた。しかし、Xperia 5 IVは前モデルでは右側にして備えていなかったエンクロージャー(スピーカーの囲い)を左側にも備えるなどの改良を行い、左右のバランスがよく、ボディーの振動による雑音が少ない高音質を実現している。内蔵スピーカーの音質は、あらゆるスマホの中でトップクラスと言って差し支えないだろう。


どちらもディスプレイの上下(横向きにした場合の左右)にスピーカーを搭載。いろいろなジャンルの音楽を再生してみたが、音質に大きな差は感じられなかった

 両モデルともの3.5mm穴のオーディオジャックを搭載し、愛用のヘッドフォンで、より臨場感のあるサウンドを楽しむこともできる。

advertisement

ユーザーが設定できるオーディオ機能が充実

パフォーマンスは互角、メモリはXperia 1 IVが勝る

 プロセッサは、どちらもSnapdragon 8 Gen 1を採用。2022年発売されたハイエンドスマホの多くが採用するチップだ。体感としての操作感に差はなく、両モデルともにタッチレスポンスは軽快で、スムーズで快適な操作性を得られた。

 処理速度を数値で比較するべく、「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定してみた。Xperia 5 IVがわずかに上回ったが、誤差と呼ぶべきだものなので、同等のスコアと捉えるべきだろう。


「Geekbench 5」というベンチマーク測定アプリでパフォーマンスを測定した結果。左がXperia 1 IV、右がXperia 5 IV。ほぼ同等と言っていいだろう

 メインメモリはXperia 1 IVはキャリア向けモデルが12GBで、SIMフリーモデルは16GB。Xperia 5 IVは8GBとなっている。グラフィックの凝ったオンラインゲームや動画編集、それらを含むマルチタスク操作など、負荷が大きい作業をする人にはXperia 1 IVがおすすめだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.