「Xperia 1 IV」と「Xperia 5 IV」どちらを選ぶ? スペックから性能までを徹底比較(4/4 ページ)
ソニー製スマホのフラグシップは「Xperia 1」シリーズだが、その下として位置付けられている「Xperia 5」シリーズも機能面での差は少なく、コンパクトかつ片手持ちしやすいという利点がある。この兄弟といえる2モデルは、それぞれどんなユーザーに適しているのか。
バッテリーはXperia 5 IVの方が長持ち
バッテリー容量はどちらも5000mAh。ただし、ディスプレイが大きいXperia 1 IVの方が電池消耗が早いと考えるべきだろう。両モデルをフルに充電してから、Wi-Fi接続でYouTube動画を2時間再生させてみた。高画質(1080p)に設定して、音声はボリュームを25%程度にして内蔵スピーカーから出力させた。結果は、Xperia 1 IVが76%、Xperia 5 IVが82%の電池が残った。やはり、Xperia 5 IVの方が電池持ちがよく、ハイエンドスマホの中でも電池持ちがいい端末と評価できそうだ。
なお、どちらのモデルも、ワイヤレス充電に対応し、Qi対応の他のデバイスに給電する「おすそわけ充電」も可能。さらに。使用する機能や通信を制御して電池を長く持たせる「STAMINAモード」および、充電時にかかる負荷を軽減して電池寿命を長くする「いたわり充電」に対応していることも共通している。
それぞれのモデルに合うユーザーは?
前モデルのXperia 1 III、Xperia 5 IIIはeSIMに対応していなかったが、Xperia 1 IV、Xperia 5 IVはどちらも対応し、nanoSIMとeSIMの両方を使える。
先にも述べたが、5Gの周波数帯はXperia 1 IVがSub-6、ミリ波の両方に対応し、Xperia 5 IVはSub6のみ。ただし、Xperia 1 IVのSIMフリーモデルはSub-6のみなので注意が必要だ。
防水・防塵(じん)に対応し、おサイフケータイが使えることは言うまでもない。
Xperia 1 IVとXperia 5 IVのどちらを選ぶか迷った場合に重視したい、サイズ感とカメラ。片手での操作性や軽さを優先するならXperia 5 IVを選ぶのが得策。価格も若干安い。光学式ズーム機能を備えた望遠カメラを使ってみたいなら、少し高くでもXperia 1 IVを選ぶべきだ。ゲームや動画鑑賞など、ディスプレイを見続ける用途が多い人も、Xperia 1 IVの方が満足度は高いだろう。
関連記事
- 「Xperia 1 IV」のカメラを試す 超広角から望遠まで「賢いAF」で撮れるのが気持ちいい
ソニーの一眼レフカメラ「α」シリーズの技術を取り入れたフラグシップスマホ「Xperia 1 IV」のカメラ性能を試す。望遠カメラが光学ズームになり、センサーは高速読み出しが可能になった。さらに「Xperia PRO-I」で使えた「Videography Pro」も使えて、気持ちいい撮り心地だ。 - 「Xperia 1 IV」が19万円台でも納得できる理由 実際に使って分かったこと
ソニーのフラグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」が、ドコモ、au、ソフトバンクから発売されたが、一括価格はいずれも19万円台。ネットでも「高い」という声が目立つが、価格に見合う価値があるのか。実際に購入して、カメラ、ゲーム、音楽などの面から検証した。 - 「Xperia 5 IV」は何が進化したのか Xperia 5 III/1 IVとの違いを写真で解説
9月1日にソニーが国内投入を発表した「Xperia 5 IV」。キャリアからの発表も待たれる秋冬商戦向けの新モデルとなる。先代のXperia 5 IIIやXperia 1 IVとはどこが違うのか、実機を用いて比較してみた。 - Xperia 5 IVがスマホカメラのトレンドを変えると感じた理由
4キャリアが発売した「Xperia 5 IV」。専用アクセサリーとの組み合わせで、いわゆるスマホVLOGが可能だ。Xperia PRO-Iなどと比べて導入のハードルは下がったのか。 - 出そろった「Xperia 5 IV」の価格 最安値はどのキャリアか
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルがソニー製スマートフォン「Xperia 5 IV」を取り扱う。各社のオンラインショップにおける販売価格、端末購入補助プログラム適用後の実質負担額をまとめた。記事内は全て税込み。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.