税込み10万円弱の実力は? 「arrows N F-51C」実機クイックレビュー(1/3 ページ)
2月10日にNTTドコモから発売される「arrows N F-51C」は、arrowsの“リブランド”初号機で、従来からの便利機能を継承しつつ、リサイクル素材を積極的に活用するなど新機軸も見受けられる。SNSでは「スペックの割に高価」という声もあるが、実際の所はどうなのか、短時間ながら試す機会を得たので報告しよう。
既報の通り、NTTドコモは2月10日にFCNT製スマートフォン「arrows N F-51C」を発売する。ドコモオンラインショップでの税/送料込みの販売価格は9万8780円で、「いつでもカエドキプログラム」を使って2年間利用して返却(下取り)した場合の負担額は4万9940円となる。
FCNTは2月7日、同機種の説明会を東京都内で開催した。会場には製品版と同等の実機が展示されていたので、それを使ってこのモデルの特徴を簡単に紹介する。
リサイクルを意識してあえて“薄手”としたパッケージ
arrows Nは環境配慮型製品としての性質が強い。それはユーザーが初めて手にするパッケージにも現れている。
パッケージ(個装箱)はFSC(Forest Stewardship Council)による認証を受けたミックス紙を利用している。スマホの一般的なパッケージは厚紙(ボール紙)を使うことが多いが、「リサイクルのしやすさを重視して、あえて薄手の紙を使ったパッケージ作りにチャレンジした」(FCNT担当者)という。
また、パッケージへの印字もバイオマスインキを使うことで再資源化をしやすくしている。
従来モデルではシールとして本体裏面に貼り付けていた各種注意書きは、パッケージの内側に印刷されるようになった。ちなみに、付属品は「クイックスタートガイド」だけで、こちらもFSC認証ミックス紙で作られており、バイオマスインキで印刷されている
本体重量の67%は「リサイクル素材」
パッケージ裏面にも記載のある通り、arrows Nの本体重量(約171g)の67%はリサイクル素材に由来している。重量ベースの具体的なリサイクル率は以下の通りだ。
- アルミフレーム:100%
- リアパネル(プラスチック):約64%
- スロットキャップ(プラスチック):約50%
- 内部のプラスチック部材:約20~50%
一般的に、バージン素材(原材料から作った新品の素材)と比べると、リサイクル素材は強度を始めとする品質に劣る傾向にある。しかし、FCNTは部材メーカーと協力することで、従来モデルと同等の強度(MIL-STD-810Hに定める23項目の耐環境/耐衝撃性能)、防水性能(IPX5/8等級)と防塵(じん)性能(IP6X)を確保することに成功している。
加えて、arrows Nのボディーは「泡ハンドソープ洗浄」や「アルコール除菌」を想定したものとなっている。本体の丸洗いや消毒も安心して行える。
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