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Snapdragon Insidersが日本でスタート クアルコムジャパン須永社長が語った「15年の進化」(1/2 ページ)

「Snapdragon Insider」を日本で開始される。Qualcommは3月7日、「Snapdragon Insiders」キックオフイベントを開催した。世界で800万人の登録者数を持つプログラムで、日本が10地域目の展開となる。3月7日のキックオフイベントでは、クアルコム須永社長が「Snapdragon 今昔」を語った。

 クアルコムジャパンは、ファンプログラム「Snapdragon Insider」を日本で開始する。3月7日に「Snapdragon Insiders」キックオフイベントを開催した。

 Snapdragon Insidersは、Qualcommの「Snapdragon」ブランドのファンクラブSnapdragonが好きな人、最新の技術に興味がある人、ガジェットが好きな人などを対象としており、参加料金は無料。Twitterのアカウント「@Snapdragon_JPN」をフォローすると登録完了となる。6月頃にメールでの参加登録も開始する予定としている。


クアルコムジャパンは7日、「Snapdragon Insiders」キックオフイベントを開催した

Snapdragon Insidersのモニュメント

 活動内容は、Snapdragonブランドの最新技術や、Snapdragon搭載製品の情報発信、リアル・オンラインでの交流イベントの開催など。海外では2021年からプログラムを実施しており、日本は10拠点目(9か国目)の展開となる。全世界での登録者数は、各SNSの公式アカウントとメール登録者数の合算で、800万人に上るとしている。

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 情報発信は、スマートフォン向けプロセッサだけでなく、PC向けの「Windows on Snapdragon」、XR向けの「Snapdragon Spaces」、自動車向け「Snapdragon Automotive」など、Snapdragonブランドの製品や技術に関連する情報をタイムリーに提供していく。

 Snapdragon Insiders限定のイベントでは、Snapdragon搭載製品の開発者と直接交流できるような機会を提供する。Snapdragonグッズのプレゼントキャンペーンも実施される。

 デバイスの開発者と交流できるリアル・オンライン開催のイベントも開催予定。eスポーツ大会「Snapdragon Pro Series」やハワイで開催される「Snapdragon Summit」などへ参加する機会も提供するとしている。


Snapdragon Insidersの概要

海外での活動の例

日本でも海外のプログラムに沿った形でイベントを実施する

日本での展開スケジュール

Snapdragon Insidersアンバサダーに長友愛莉さんが就任

 3月6日のキックオフイベントには、Snapdragon Insiderから6人が参加した。イベントでは、タレントの長友愛莉さんがSnapdragon Insiders Japanのアンバサダーに就任することも発表された。


Snapdragon Insidersアンバサダーに就任した長友さんはプレミアムなスマホで使われることが多いSnapdragonにちなんで、着物で最も格が高い振り袖をまとって登壇した

 クアルコムジャパンの須永純子社長が登壇し、「Snapdragon今昔」と題したスピーチでSnapdragonの歴史を振り返った。Qualcomm本社からは、クリスティアーノ・アモンCEOがビデオメッセージにて「日本の皆さん、こんにちは」と日本語で語りかけ、Snapdragon Insidersの特徴を紹介した。サムスン電子ジャパンやソニーマーケティングからも、開始を祝すビデオメッセージが寄せられた。


米Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEO

サムスン電子ジャパンの小林謙一CMOは「Qualcommは切っても切り離せないパートナー」と親密さをアピールした

ソニーマーケティングの大沢斉執行役員は、Xperiaスマートフォンでユーザー体験を重視していることをアピール。Snapdragon Insidersとの連携に期待を寄せた。

須永社長が語る「Snapdragon 今昔」

 以下では、クアルコムジャパンの須永順子社長が語った「Snapdragon 今昔」のスピーチの概要を紹介する。


クアルコムジャパンの須永順子社長

須永氏 最初のSnapdragon チップセットは、2007年11月に出荷されました。ちょうど、CDMA 2000とか、EV-DO、UMTS、W-CDMAというような、第3世代のモバイル通信サービスのまっただ中にいた頃です。一方で、4G LTEを見据えたいろいろな技術開発がなされていた頃でした。

 一方で、携帯電話マーケットの景色を変える2つの大きい出来事があった年だとも思っています。1つ目はiPhone(初代GSMモデル)が、ヨーロッパやアジアのマーケットに向けて発売されたことです。日本ではこのあと2009年にiPhone 3Gが発売されています。

 2つ目は、Android オープンOSが立ち上がったことです。この2つは、携帯電話の歴史を語るときに、非常に大きなイベントとして、私の中で思い起こされるものです。2007年は、まさに大容量通信と大型タッチパネルが出てくるのを予感させるような時代でした。

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