調査リポート
スマホ決済を使わない人が今後も「使いたくない」と思う理由 朝日大学が調査
朝日大学マーティング研究所は、スマホでのキャッシュレス決済の非利用層の意識や意向を調査。利用しない理由は「情報漏えい、セキュリティが不安だから」が最多で、特に女性の割合が多い。
朝日大学マーティング研究所は、3月27日に「スマホでのキャッシュレス決済アプリの利用に関する調査(非利用層の分析編)」を発表した。調査対象は首都圏に住む20~50代の男女で、回収サンプル数は400。
非利用層が利用しない理由は「情報漏えい、セキュリティが不安だから」が31.8%で、女性は42.9%と男性の17.9%と比較して大きな差がある。また非利用層の今後の利用意向は14.7%で、そのうち男性は「まったく利用したくない」と「あまり利用したくない」の合計が53.8%と半数以上を占めた。一方、女性の利用意向は20.4%と相対的に高い。
非利用層がキャッシュレス決済のメリットとして魅力を感じているのは「ポイントが貯まる」(65.9%)と「割引キャンペーンがある」(62.5%)で、金銭的なメリットが上位となる。「支払がスピーディになる」「利用の金額や履歴を管理できる」「現金の持ち歩きが減る」「ATMの利用が減る」といった運用に関わるメリットは3~4割台にとどまり、金銭的なメリットに比べて魅力度が弱い結果となった。
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