Twitterのブロック機能削除? 誤解が広まったワケ:ふぉーんなハナシ
4月17日、Twitterのブロック機能削除がトレンド入りするなど、話題を集めています。発端となったのは、イーロン・マスク氏が16日に投稿したツイート。「ブロックを削除することは検討に値する」と述べていますが……。
4月17日、Twitterのブロック機能削除がトレンド入りするなど、話題を集めています。
発端となったのは、イーロン・マスク氏が16日に投稿したツイート。マスク氏は「It’s worth considering deleting your blocks. What’s the worst that can happen? Words & emojis …(あなたのブロックを削除することは検討に値します。起こりうる最悪な事態は何ですか? 言葉や絵文字……)」
これだけだと何のことかよく分かりませんが、スレッドをたどっていくと、3つのツイートが連なっています。1つ目が「Negative feedback received on this platform is great for reducing ego-based errors(このプラットフォーム《Twitter》で受けた否定的なフィードバックは、自己中心的な過ちを減らすのに最適です)」
その後に続くのが「That’s why I deleted my block list(だから私は自分のブロックリストを削除しました)」で、その下に「#SoBrave(なんて勇敢な)」とのハッシュタグが添えられています。
これらを経て、冒頭に紹介したマスク氏のツイートが続くというわけです。つまり、マスク氏は「自分の視野を広げるために、あえてブロックリストを削除したので、あなたたちも削除してはどうか? 最悪なことが起こるとしても、せいぜい言葉や絵文字が返ってくるだけだから」ということが言いたかったわけで、Twitterのブロック機能を削除することには言及していないことが分かります。
ただ、Twitter上では「ブロック機能が削除されるのか?」という解釈をしている人が多く見受けられました。なぜでしょう?
Twitterが備えているGoogle翻訳でマスク氏の「It’s worth considering deleting your blocks」のツイートを翻訳したところ、「ブロックを削除することを検討する価値があります」と表示されます。翻訳が「your blocks」の部分の「your」をスルーしてしまったため、ブロック機能そのものを削除すると読み違えた人が多かったようです。また、マスク氏のツイートのスレッド全体を読まなかったことで文脈がつかめず、誤解につながった面もありそうです。
Twitter上ではブロック機能が削除されたら「移転先を探す」「Twitterにいる意味がなくなる」「イーロン正気か」などの悲鳴が上がっている一方で、「それは誤解では」と正しい解釈を伝えている人も見られました。よくも悪くも注目を集めているマスク氏のツイートですが、今後も私たちの読解力を試される機会が増えそうです。
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