d払いのユーザー数、5000万人突破 2023年3月末時点で
NTTドコモは決済サービス「d払い」が4月25日に5周年を迎えたと発表。合わせてユーザー数が3月末時点で5000万人を突破したことを明らかにした。利用可能な場所は2023年3月末時点で477万カ所となっている。
NTTドコモは決済サービス「d払い」が4月25日に5周年を迎えたことに加え、ユーザー数が3月末時点で5000万人を突破したと発表した。d払いアプリダウンロード数とd払い(iD)会員数の合計は(5199 万人/2023年3月末時点)となっている。
d払いは2018年4月にサービスを開始。その後、d払いから直接他社サービスへアクセスし、事前注文や決済を行える「d払いモバイルオーダー」や、「送金」「請求書払い」など、利便性向上を目的にアップデートを繰り返してきた。
また、加盟店からお得なメッセージやクーポンが届く「メッセージ機能」や、dポイントを使って投資体験ができる「dポイント投資」、dアカウント所有者かつ個人向けローンサービス「dスマホローン」といった金融系のサービスとの連携なども強化された。
4月22日掲載のインタビュー記事でも触れられているように、d払いとdポイント同時表示機能でアプリの個別起動が不要になった点も大きなアップデートで、d払いとdポイントの両方を提供するドコモならではの発想といえる。
決済音の導入もアップデートの1つだ。ドコモの調査によれば、9割のユーザーが「音で知りたい」と回答しており、店舗からも「画面で確認するより音で分かった方がいい」との要望があり、決済音導入に至ったとインタビューで明らかにしている。
d払いアプリの強化に加えて、ドコモは利用可能な店舗の増加もアピールしている。開始年の2018年は105万カ所と少なかったが、翌年の2019年には173カ所、2020年には309万カ所、2021年には410万カ所へと拡大し、2023年3月末時点でのdポイント/iD/d払い決済(コード決済とネット決済)利用可能カ所は477万カ所となっている。
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