Googleアカウントが「パスキー(Passkey)」に対応 生体認証でログイン可能に
米GoogleはGoogleアカウントへのログイン方法として、パスキー(Passkey)を導入。PCやスマートフォンのロックを解除するのと同じ方法(指紋、顔スキャン、スクリーンロックPIN)で、アプリやWebサイトにログインできるようになった。パスキーは「Yahoo! JAPAN ID」など他の企業サービスでの導入が進む。
米GoogleはGoogleアカウントへのログイン方法として、パスキー(Passkey)を導入した。
パスキーはPCやスマートフォンのロックを解除するのと同じ方法(指紋、顔スキャン、スクリーンロックPIN)で、アプリやWebサイトにログインできる仕組み。パスワードレス認証の標準化や、普及に向けて取り組む業界団体、FIDO(ファイド)アライアンスが2022年に発表した。
その際にパスキーの導入を表明していたのがGoogle、Apple、マイクロソフトだ。AppleではiPhone向けのOS「iOS 16」で対応。ヤフーも「Yahoo! JAPAN ID」で導入し、NTTドコモも「dアカウント」で利用可能にした。他にも「PayPal」「メルカリ」「Shopify」などが既に導入している。
Googleはこのパスキーをパスワードや、2段階認証(2SV)と同じく、ログインに使用できる追加オプションとして導入。ユーザーによる設定はパスキー設定用のページから行う。
Googleはパスキーを導入している他の企業名を挙げた上で、「2024年の世界パスワードデーまでには、パスワードを使う必要も、ましてや覚えておく必要もなくなるかもしれない」とコメント。加えて、生体認証データがデバイス(ローカル)に保存される点を挙げ、利便性と安全性をアピールしている。
関連記事
パスワードを使わない認証技術「FIDO」が進化 デバイスやOSを越えて利用可能に
フィッシング詐欺やパスワードリスト攻撃などに対抗する技術として、パスワードを使わない認証技術FIDOを推進するFIDOアライアンスが、普及に向けた取り組みを加速している。FIDOは、Webサービスのログインする際に、スマートフォンやPCの生体認証を使うための技術で、パスワードを置き換えることを目指している。現在、認証技術はFIDO2へと進化し、これを使ってWebサイトにログインするための「WebAuthn」技術が標準規格化されている。専用アプリなしで「dアカウント」のパスワードレス認証 2023年2月から提供へ
NTTドコモが、新しいパスワードレス認証を2023年2月をめどに導入する。同社も加盟するFIDO Allianceなどが提唱する「Web Authentication(WebAuthn)」と「Passkeys」を利用することで、専用アプリが不要となる。ドコモ、”生体認証のみ”でdアカウントログイン可能に パスワードの不正利用を防止
ドコモが、2020年2月以降に「dアカウント パスワードレス認証」を提供する。パスワードの不正利用を防ぐのが狙い。生体認証に対応したAndroidスマートフォンやiPhoneで利用できる。スマホで指紋認証ができない その原因と対策について考える
スマホの生体認証に、顔認証より指紋認証を使うというユーザーは多いだろう。しかし、冬に乾燥すると指紋認証も使いづらくなる。そんな時期でも指紋認証を利用できるように、その仕組みや指紋認証が利用しづらくなる原因と対策を紹介する。約8割がスマホの画面ロック、最も安心できるのは「指紋認証」 MMDが調査
MMD研究所は、1月28日に「スマートフォンの認証システムとパスワードに関する調査」の結果を発表。スマートフォンの画面にロックをかけているのは82.0%で、最も安心できる画面ロックは「指紋認証」となった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.